奈良教育大学附属小学校(奈良市)は1月17日、国語や道徳など8教科と外国語活動の授業において、学習指導要領に沿わない不適切な指導が行われ、教科書も十分に使われていなかったとする報告書を公表した。長年の慣行だったとみられるが、いつから始まったかは不明。同校は、2022~23年度分の調査を基に未履修の時間数などを確認した上で、在校生と卒業生に対し、その分の補習を行う。また、教員らをコントロールする仕組みが機能していなかったことが背景にあるとみて、校長を中心とした学校運営に変えるためのガバナンス強化も進める。 長年の慣習、新たに赴任した校長が問題視 報告書によると、不適切な指導があったのは、▽国語▽社会▽理科▽音楽▽図画工作▽体育▽外国語▽道徳――の8教科と外国語活動。学習指導要領で教えるべき内容を扱っていなかった他、授業時数が不足していたり、3年生の内容を4年生で教えたりといった問題が計31項