はじめに 2002年7月にトムラウシで二人、9月に黒岳、十勝岳で一人ずつ低体温症による死亡事故がありました。低体温といえば冬山になるものと思っていた多くの登山者にとってそれはショッキングな出来事だったと思います。もし自分がその場に居合わせたら何ができただろう、あるいは自分自身が遭難したらどうしようと思った人は多いのではないでしょうか。私自身、病院内で低体温の治療にあたったことはありますが、そういう視点で考えたことはなかったので、勉強しなおすよいきっかけになりました。 I.低体温症とは 直腸温などの中心体温が35度以下になった状態を言います(脇の下ではかる体温ではないことがポイント)。 登山での低体温症は内科疾患や治療目的のものと区別するため『偶発性(Accidental=事故による)低体温症』と言います。 寒冷にさらされると、末梢細動脈が収縮し皮膚血流を低下させて熱の放散を
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