麻婆豆腐は清の時代の成都で、一人の女性によって生み出されたとされる料理です。ありあわせの食材を使って客人をもてなそうとして考案された料理で、この由来から、非常に家庭的な料理であると言えます。 日本には、1952年に来日した陳健民氏によってもたらされ、今や知らない人はいない程の、代表的な中国料理となっております。麻婆豆腐とは本来は唐辛子の辛さ「辣」と、花椒の辛さ((痺れ))「麻」の力強い協奏が魅力的な料理。 日本料理にはな無い「麻辣」こそが麻婆豆腐の味わいとい言えます。最近ではその麻辣の魅力が再認識され、現地仕様の麻辣味を楽しめるお店や、本格的な豆板醤と花椒の使い方をしつつ上品にアレンジするお店などが出てきました。 1.趙楊 400年前のレシピに基づいて作られた麻婆豆腐 古来のレシピに基づくという麻婆豆腐は、鮮烈な花椒の痺れと豆豉の上質な香りが魅力的。攻撃的な味わいながらに豆腐は大豆の旨味