◇昨年から「まずは海渡って」 英語ができなくても留学できる−−。工学院大(東京都新宿区)が昨年から始めた「ハイブリッド留学」が話題だ。海外の大学での講義は日本語で受け、現地の生活で英語を身に着ける。英語力ゼロでも異文化体験ができるプログラム。従来の留学より語学力のハードルを下げ「内向き志向」といわれる学生に「まずは海を渡らせる」のが狙いだ。国内初の試みで、他大学からも問い合わせが相次いでいるという。 ハイブリッド留学は、工学院大が欧米の語学学校と提携。学生を学校に送り込み、英語の授業は提携校が担当。それ以外の授業科目は、工学院大の教員が代わる代わる渡航して教える。学生はホームステイして英語や異文化に触れる。教室内は日本語、ホームステイ先などでは英語を使うことから、異なるものを組み合わせる意味の「ハイブリッド」と名付けた。 初めて実施した昨年は、9月から12月まで建築学部の3年生21人