「ルパン三世 カリオストロの城」に衝撃を受けたラセターだったが、念願の来日が叶い、「トトロ」を制作中だった宮崎駿監督に会う。興奮冷めやらぬなか今度は横浜で、窮地にあったジョブズとピクサー社を救うことになる「トイ・ストーリー」のアイデアを彼は着想する───。 音楽産業、エンタメ産業そして人類の生活を変えたスティーブ・ジョブズの没後十周年を記念した集中連載、第二十弾。 ■ネコバスそっくりに笑った宮崎駿 一九八七年。武蔵野はアカシデの森に秋風が舞う頃、三十歳になったジョン・ラセターは中央線に乗っていた。宮崎アニメに衝撃を受けてからもう六年が経ち、ディズニーを解雇された彼はピクサー社に転職していた。 来日できたのには理由があった。 オーナーのジョブズを驚かせ、じぶんの首を繋いでくれた世界初の短編CGアニメ、「ルクソーJr.」は日本のアニメ業界にも衝撃を与え、東京のカンファレンスに招待を受けたのだ。
歴史は数々の天才たちの仕事が絡み合って出来上がっている。宮崎駿監督がアニメ産業に起こしたイノヴェーションは、ピクサーのラセター監督を目覚めさせ、巡り巡ってジョブズの復活、iPhoneの誕生、そして世界の音楽産業の再生にまで連なっていく───。 エンタメ産業そして人類の生活を変えたスティーブ・ジョブズの没後十周年を記念する集中連載、第十九弾。 ■ジョン・ラセターと宮崎駿 二〇一四年、宮崎駿がアカデミー名誉賞を受賞した。日本人では黒澤明以来の快挙であり、アニメ監督としては史上初だった。この賞を得るともう他の賞は授与されなくなる、もしくは貰う意味がなくなるとすら言われている。映画界のノーベル賞といっていいかもしれない。 「アニメ史上、この芸術表現に誰よりも貢献した人物がふたりいます。ひとり目がウォルト・ディズニー。その次が宮崎駿さんです」 配給を担当したディズニー社を代表して、レッドカーペットの
2019年には期間限定で4D版が全国の4Dアトラクションシアターで公開された不朽の名作『カリオストロの城』(公式HPより) もはや古典ともいえる1979年公開のアニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』。本作でルパン三世は、緑のジャケットを着ている。そこには本作ならではの明確な主張が込められている。 【画像】胸元のあいたセクシーな峰不二子、イケメンな銭形…華麗に演じられた宝塚での「ルパン三世」 『カリオストロの城』は、『ルパン三世』シリーズの映画第2作にあたる。前年の1978年にTVアニメ『未来少年コナン』で演出家として一本立ちした宮崎駿が初めて手掛けた映画作品だ。本作の監督を引き受けるため、宮崎はその時参加していた『赤毛のアン』を第15話で抜けており、これ以降、高畑勲監督の下でスタッフとして働くことはなかった。本作は宮崎が本格的に監督の道を歩み始める分岐点となった作品でもある。 「緑」「
デジタル・リマスター版で放送 - (C) NIPPON ANIMATION CO.,LTD. アニメ「キングダム」第3シリーズ(NHK総合、月曜午前0時15分~0時40分※日曜深夜)の第5話(5月3日深夜放送分)以降の放送が、新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期される。併せて、不朽の名作アニメ「未来少年コナン」の放送が決まった。 アニメ「キングダム」新声優キャスト!【画像】 「未来少年コナン」(全26話)は、宮崎駿監督が演出を手掛けたSFアニメ。最終戦争後の荒廃した地球で、人類の存亡をかけて立ち上がる少年コナンの冒険を描く物語。42年前にNHKで放送され人気を呼んだ名作が、デジタル・リマスター版でよみがえることになった。 放送は、5月4日(月・祝)から毎週月曜午前0時10分~0時39分(NHK総合※日曜深夜)。「キングダム」第3シリーズの放送再開は、決まり次第、番組表や同局のホームペ
宮崎駿監督(77)にとって「風立ちぬ」以来、5年ぶりの作品で、公開を前に14日夜、東京 三鷹市にある三鷹の森ジブリ美術館で試写会が開かれました。 これまでの手描きに加えて、初めて一部にCGを取り入れたほか、葉っぱを食べる時などのすべての音を、タレントのタモリさんが表現しています。 試写会では、宮崎監督のコメントを美術館の安西香月館長が代読し、「生まれたばかりのちっぽけな毛虫に世界はどう見えているのでしょう。毛虫には空気の粒は見えるのかなぁとか、葉っぱをかじった時はゼリーのような味がするのかなぁとか。それでこんな映画ができてしまいました」などと読み上げました。 宮崎監督は、5年前に長編アニメからの引退を表明してこの作品に専念してきましたが、去年、引退を撤回して長編アニメの製作を再開しています。 「毛虫のボロ」は、日時指定の入場予約制となっている三鷹の森ジブリ美術館で、今月21日から8月31日
アニメーション監督の宮崎駿さん(76)は28日、制作中の新作の題名が「君たちはどう生きるか」になると明かした。1937年に吉野源三郎が発表した名著から取った。「その本が主人公にとって大きな意味を持つという話です」と内容にも触れた。「完成には3年か4年かかる」と言う。 宮崎監督は2013年に長編制作から引退を表明したが、今年に入り撤回。新作に取りかかっていた。 28日に東京都新宿区の早稲田大学で開催された新宿区立漱石山房記念館開館記念イベント「漱石と日本、そして子どもたちへ」(新宿区主催、朝日新聞社など共催)に登壇。作家・半藤一利さんとの対談で、約1千人の参加者を前に新作について語った。 夏目漱石の「草枕」を「何度読んだか分からないくらい好き」と言う宮崎監督に、半藤さんが「5分間でいいので好きな場面をアニメにしてほしい。記念館で流せば、たくさんの人が来てくれる」。突然の提案に宮崎監督は苦笑し
好きなんである。宮崎駿が。 実は映画はそうでもない。 特にハウルとポニョは、何度も挑戦したが、 何がなんだかわからない。 映画の100倍、この人自体が面白い。 映画でしか触れないのは勿体ない、 という事で、 関連書籍をほぼ読破した自分が、今回は 巨匠が作成した「企画書」を紹介しようと思う。 最初に思ったのは、 「宮崎駿も企画書とか作るんだ・・・。」 まさかパワポ?と思ったが、 もちろんそうではない。 全て手書きである。文章のみ。 しかしこれがものスンゴい。 情熱がほとばしる、美文。 そして何より、 「企画書通りの映画になってる。」 という驚き。 企画意図の部分のみを 抜粋して紹介する。 時代背景を思い出しながら、見てもらいたい。 「耳をすませば」企画書(1993年3月) 混沌の21世紀の姿が、次第にはっきりしてきた今、日本の社会構造も大きくきしみ、ゆらぎ始めている。時代は確実に変革期に入り
「宮崎駿」さんは、世界の「宮崎駿」なので、もう、作品が名刺であり、存在が、 ジャンルですので、特筆することもないでしょう。 そして、今日、寄稿するにあたり、プロデューサーの鈴木さんは「Sさん」と、しようと、当初書き進めていたのですが、この業界において、鈴木さんの名前を知らない人は珍しいと言うくらいに、有名な方でありますし、このブログは、異常なほど業界の方が読んくれています。なので、共有語として、敢えて「鈴木」さんと、書かせていただきました。 そんな、鈴木さんから、昨日メールのお返事をいただきまして、今日のお話となります。 今では、Chage&Askaの代表曲の仲間入りをさせていただきました「On Your Mark」は、当時、全世界のアーティストが楽曲と同じくらいに、全力で製作していたプロモーションビデオ(今ではMV-ミュージックヴィデオと、呼ばれるようになっているらしい。以下MV)作品で
すでにテレビ等でご存じかと思いますが、宮崎駿監督は最後の長編アニメーション映画に取り組み始めました。 「風立ちぬ」から4年、三鷹の森ジブリ美術館のための短編映画「毛虫のボロ」で、若いスタッフと共に苦手なCG技術にも野心的に向き合い、ついに完成させました。一方、この間、昔からの大切な仲間を何人も亡くし、自分自身の終焉に関してより深く考える日々が続きました。 ここに至り、宮崎監督は「引退撤回」を決断し、長編アニメーション映画の制作を決めました。作るに値する題材を見出したからにほかなりません。年齢的には、今度こそ、本当に最後の監督作品になるでしょう。 この映画制作完遂のために、若い力を貸して下さい。期間は3年間です。一緒に制作に加わってくださる方を募集します。 つきましては、下記の要項をご覧になり、奮ってご応募ください。 募集要項
ジョン・ラセターと宮﨑駿 flickr : Some Rights Reserved by Bob Owen https://www.flickr.com/photos/bobowen/5247167137/sizes/l 2014年。宮﨑駿がアカデミー名誉賞を受賞した。 日本人では黒澤明以来の快挙であり、アニメ監督としては史上初となる。 アカデミー名誉賞は、三大映画祭を超えるアカデミー賞のなかでもさらに特別だ。この賞を得るともう他の賞は授与されなくなる、もしくは貰う意味がなくなるとすら言われている。映画界のノーベル賞といっていいかもしれない。 「アニメ史上、この芸術形式に誰よりも貢献した人物がいます。まずウォルト・ディズニー。そして宮崎駿さんです」 配給を担当したディズニー社を代表してレッドカーペットの壇上に立ったジョン・ラセターCCO(チーフクリエイティブオフィサー)が献辞を並べるのを
「風の谷のナウシカ」に登場するメーヴェを模した無尾翼機を操縦する八谷和彦さん=滝川市のたきかわスカイパークで2016年7月16日午前8時35分、三股智子撮影 31日、北海道滝川の航空イベントで、初の公開テスト飛行 宮崎駿監督の作品「風の谷のナウシカ」で主人公が使った飛行装置「メーヴェ」をモデルにしたジェットエンジン搭載の無尾翼機が31日、北海道滝川市である航空イベントで、初めて公開テスト飛行をする。 実現したのは、メディアアーティストの八谷和彦さん(50)=東京都渋谷区。機体は幅9.6メートル、全長2.7メートル、重さ約100キロで、ジェットエンジンの左右に木製の骨組みにフィルムを張ったカモメ(ドイツ語でメーヴェ)のような白い翼が伸びる。 詳細な設計や製造は小型機やグライダーの開発・製作メーカーが担当。八谷さん自身が機体の上に寝そべった姿勢でエンジンの出力を調整し、体重移動で操縦する。尾翼
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