Armが10年ぶりに新アーキテクチャである「Armv9」を発表しました。人工知能(AI)に代表されるマシンラーニングやDSPでの演算能力の強化、およびセキュリティ性の強化が目玉です。 AI処理とセキュリティ性を改善 Armv9ではScalable Vector Extension 2(SVE2)と呼ばれる技術が搭載されます。これは世界最速のスーパーコンピューターである「富岳」に搭載されたScalable Vector Extension(SVE)をベースに開発されたものです。 SVE2はベクタ処理のための技術であり、5Gシステムから仮想現実(VR)や拡張現実(AR)、そしてAIを代表とする画像処理や音声認識などの機械学習まで、さまざまな分野に恩恵をもたらすと考えられます。 また、Arm Confidential Compute Architecture(CCA)と呼ばれるセキュリティ技術も