叔父の西村正雄氏は「晋三はしっかりとした自分の考えがない。戦争への実感や歴史に対する理解が欠けている」と苦言を呈しておられましたと語る松田氏 集団的自衛権の行使容認、憲法改正への意欲、そして、あたかも先の大戦における日本の侵略を否定するかのような歴史認識見直しへの執着…。 「戦後レジームからの脱却」を標榜(ひょうぼう)し、この国の形を大きく変えようとしている内閣総理大臣・安倍晋三を突き動かしているものとはなんなのか。 その源泉を祖父・岸信介から始まる「名門の血脈」に求めたのが『絶頂の一族 プリンス・安倍晋三と六人の「ファミリー」』だ。著者の松田賢弥(まつだ・けんや)氏に聞いた。 ―安倍首相といえば、自由民主党初代幹事長にして“昭和の妖怪”の異名を取る岸信介元首相が祖父である「政界のプリンス」。この本を読んで、彼を取り巻く「華麗なる一族」の解像度が一段とアップしました。 松田 安倍首相の政治