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ブックマーク / number.bunshun.jp (15)

  • 最低賃金は月収27万円なのに…まさかの逆ギレ「休憩なんだよ!」ラグビーW杯、現地記者が味わった“絶望感”「日本人とフランス人、働き方の差」(生島淳)

    そこから街中へと帰るわけだが、前日のウェールズ対ポルトガル戦の時には、なんとメディアバスが勝手にキャンセルされていた。運転手が現れなかったのだ(私は、イングランド人とウェールズ人が喧嘩歌合戦をしているトラムで帰った。これはこれで最悪の体験だ)。 ニースのメディア担当者は「このようなことが二度と起きないように対処する」とメールで詫び、日対イングランド戦では万全を期すことを約束した。 「やめようかな。明日の朝、早いんだよね」 ところが、である。 メディアバスは25時にやってこなかった。私はラジオ出演があったため、バスを使うのを諦めていたのだが、利用した人の話によれば、結局、バスが出発したのは25時30分だったという。しかも、その運転手は驚きの言葉を取材陣に発した。

    最低賃金は月収27万円なのに…まさかの逆ギレ「休憩なんだよ!」ラグビーW杯、現地記者が味わった“絶望感”「日本人とフランス人、働き方の差」(生島淳)
  • 「お前は国に従いなさい」「いつか復讐したい」41年前モスクワ五輪ボイコット、人生を狂わされた選手たちの“その後”(近藤正高)

    アメリカ国務省報道官発言をきっかけに、日でも北京冬季五輪に参加すべきかどうか議論が起こっている。そこで引き合いに出されるようになったのが41年前モスクワ五輪ボイコットだ。政府、JOCの判断により五輪の舞台に立てなかった選手たちの“その後”とは?(全3回の2回目/#1、#3へ) モスクワ五輪のボイコット問題をめぐっては、のちのちまで語られる場面がある。それは1980年4月21日に、五輪参加を目指す選手やコーチが岸記念体育館で開いた「緊急強化コーチ選手会議」だ。その冒頭、議長役の柔道の佐藤宣践(のぶゆき)コーチが招集した理由を説明し、「モスクワに参加すべし」と提唱した。これを口火に選手・コーチが次々と発言を促され、すでに政府の意向を受けてボイコットに傾きつつあったJOCへの不満を爆発させる。それはまさに決起集会というべき光景であった。 なかでもレスリングの高田裕司(当時、日体育大学研究員・

    「お前は国に従いなさい」「いつか復讐したい」41年前モスクワ五輪ボイコット、人生を狂わされた選手たちの“その後”(近藤正高)
  • IOC重鎮に本音を聞いた「五輪は開催する」けど「感染拡大なら日本に責任」… 埋まらない世論との溝、海外メディアも悲観的なまま(長谷部良太)

    東京五輪開幕まで4月14日でちょうど100日となった。来ならば開催国では機運が最高潮に高まり、自国選手たちの調整ぶりやメダル獲得予想に大きな注目が集まる時期だろう。しかし、「ウィズコロナ」で初めて行われる今回は状況が全く異なる。人々の関心は、「五輪をやれるのか、やれないのか」にある。 世論調査では大半が今夏開催を疑問視 毎日新聞などが3月に行った世論調査では、東京五輪を「予定通り開催すべき」と答えた人はたった9%だった。朝日新聞が4月10、11日、東京五輪・パラリンピック開催について3択で尋ねた世論調査の結果は、「今年の夏に開催する」が28%、「再び延期する」は34%、「中止する」は35%。日では今なお、大半が今夏の開催を疑問視している。

    IOC重鎮に本音を聞いた「五輪は開催する」けど「感染拡大なら日本に責任」… 埋まらない世論との溝、海外メディアも悲観的なまま(長谷部良太)
  • 「東京五輪“中止”論争、アスリートにどう影響?」「無観客五輪で一番失われるものは?」“3度出場”為末大に聞く(雨宮圭吾)

    「開催されるかどうかではなく、どう開催するかだ」 規模を縮小し、感染対策を徹底すれば、“新しい形”の五輪はできるかもしれない。しかし、観客もなく、地域との交流もなく、祝祭感もなかったとして、それは果たしてオリンピックと言えるのだろうか。 組織委員会トップ・森喜朗会長の偏見にまみれた舌禍事件によって、この期に及んでまたもや隅っこに追いやられてしまった感はあるが、主役となるべきが選手たちであることは変わりない。選手にとってオリンピックとは何なのか。何が選手たちにとってオリンピックをオリンピックたらしめるのか。 それを考えるため、2000年のシドニーオリンピックから3大会連続で出場し、“走る哲学者”と呼ばれた為末大に話を聞いた。(全2回の1回目/#2へ)

    「東京五輪“中止”論争、アスリートにどう影響?」「無観客五輪で一番失われるものは?」“3度出場”為末大に聞く(雨宮圭吾)
  • 東京五輪への厳しい世論は変わるのか? 為末大と考えた「五輪を目指すなとまで言われたら…ちょっと怖いですよね」(雨宮圭吾)

    ――これだけ厳しい見方がどうしたら追い風に変わるんでしょうか。社会の状況次第とはいえ、スポーツ界やオリンピック委員会側から社会への働きかけも必要ではないかと感じます。例えば、新国立競技場をワクチン接種の会場として活用するというような。 為末 人それぞれオリンピック開催のリスクの捉え方は全然違うと思います。こういうのは両論になりにくく、どちらかに振れやすい。特にオリンピックは浮動票が多い印象があります。彼らはオリンピックがきて嬉しいと言っていた人であり、コロナだからオリンピックをやってる場合じゃないと言う人でもある。 感覚的には4、5割がシーソーのような感じで揺れていて、たとえば五輪大国のアメリカが「開催するぞ」となったら、途端に楽観論が出てきて空気が変わるような気もします。 ――今は選手側にも東京オリンピックについて語るのが憚られるような雰囲気があるだろうと思います。 為末 そうですね。そ

    東京五輪への厳しい世論は変わるのか? 為末大と考えた「五輪を目指すなとまで言われたら…ちょっと怖いですよね」(雨宮圭吾)
  • 東大現役合格→原子力エンジニアの父が語る糸谷哲郎八段 「1、2歳で“頭の出来が違う”と」【父子の母校秘話も】(沢田啓明)

    糸谷哲郎八段が棋王戦(渡辺明棋王)に初挑戦する。圧倒的な早指しで竜王を獲得するなど将棋ファンに強烈なインパクトを残すとともに、将棋界では初となる“プロ入り後、国立大に進学した棋士”となり、大学院にも在籍した異色の棋士だが、その父・康宏氏に愛息のこれまでの歩みや教育法を、中・高校時代の同級生だった筆者と語らい合ってもらった(全3回の1回/第2回、第3回はこちら) 広島市の中心部と日三景の一つ宮島の中間あたりの小高い丘に、広島学院というカトリック系の中高一貫教育の私立男子校がある。一学年が180人程度で、生徒のほぼ全員が大学へ進学する。 2月6日に始まる棋王戦五番勝負で渡辺明三冠(36)に挑む糸谷哲郎八段(32)は、この学校の出身だ。 1998年、小学校4年で日将棋連盟関西奨励会(大阪)に入って以後は毎月2日、新幹線で通って将棋の修行をした。その一方で、受験勉強をして競争率数倍の広島学院中

    東大現役合格→原子力エンジニアの父が語る糸谷哲郎八段 「1、2歳で“頭の出来が違う”と」【父子の母校秘話も】(沢田啓明)
  • 「人と比較せず自分の中で少し頑張る」イチローが野球少年に送った人生訓。(笹田幸嗣)

    イチロー自らが大会長を務める「イチロー杯争奪学童軟式野球」は、2016年末に21回目の大会を迎えた。 未来の野球界を背負う学童たちに、勝つことの喜び、負けることの悔しさ、また、野球というスポーツが持つ様々な要素を体験してもらい、そこから多くを学んで欲しい――。 大会長にはそんな強い思いがある。 だからこそ、閉会式には自らが毎年足を運び、学童の目線に立ちメッセージを贈る。メジャーの世界でも最高峰の立場に上り詰めた実体験から発せられる言葉の重みと説得力は、まごうことなき金言である。 イチローは人の2倍も3倍も努力したわけではない!? 2016年12月23日。 愛知県西春日井郡豊山町で行われた閉会式には、同大会からプロ野球選手となったDeNAの関根大気外野手(21歳)も駆けつけたが、その際のイチローのスピーチは学童だけでなく、性別に関係なく、野球好きか否かにも関わらず、幅広い世代の人間の胸に訴え

    「人と比較せず自分の中で少し頑張る」イチローが野球少年に送った人生訓。(笹田幸嗣)
  • 香川真司を襲った“3つの不運”。いつか「夢の劇場」に凱旋を。(田邊雅之)

    サッカーは人を感動させるけれど、ルポライターとして20年以上も取材を続けてくると、さすがに感覚が摩耗してくる。 それでも時々、鳥肌が立つような興奮を覚えることがある。 '94年のW杯アメリカ大会、アジア地区予選の韓国戦でカズが得点を奪った場面。 ペルージャに移籍した中田英寿が、ユベントス相手にいきなり2ゴールを決めた場面。 2010年のW杯南ア大会で、田圭佑がブレ球のフリーキックでネットを揺らした瞬間しかりである。一番新しいケースでは、香川真司のプレミアデビュー戦がまさにそうだった。 「あれって……香川ですよね?」 「そう。スコールズと組んでパス交換しているのは真司だよ」 薄暗いグディソンパーク(エバートンのスタジアム)で、狭い記者席にすし詰めになりながら、日から来た先輩新聞記者の方と交わした会話を、僕は昨日のことのように鮮明に覚えている。 むろん香川はドルトムント時代も、すでに凄まじ

    香川真司を襲った“3つの不運”。いつか「夢の劇場」に凱旋を。(田邊雅之)
  • 負けそうにないぞ、この投手は。田中将大、初完封6連勝の「決め球」。(生島淳)

    無傷の6連勝目を初完封で飾った田中将大。日米レギュラーシーズンの連勝記録は「34」。ヤンキースは勝率5割をなんとか維持した。 5月14日のニューヨーク・メッツのとのサブウェー・シリーズ、田中将大がメジャー移籍後初めての完封勝利、6勝目をあげた。しかも9回には、メジャー初安打のおまけつきだった。 ヤンキースは前日まで4連敗中。そう、前回に田中が先発してから勝ち星がなかった。しかもエースのCC・サバシアが故障者リストに入り、先発陣は苦境に立たされていた。 しかも先発が安定していないから、ブルペンにも負担がかかる。田中は連敗を止めるという役割だけではなく、長いイニングを投げることを求められていた。 結果は、満点。いや、それ以上だ。 ヤンキースのジラルディ監督もホッとしていることだろう。 9回を投げきって被安打4、奪三振8、四死球はゼロという、まったく危なげのない投球だった。 ニューヨーク・ヤンキ

    負けそうにないぞ、この投手は。田中将大、初完封6連勝の「決め球」。(生島淳)
  • 香川真司、CL7戦で6出場の理由。現地記者、チームメイトの信頼の声。(ミムラユウスケ)

    ポゼッション率では上回ったものの、相手シュート数が12なのに対して、マンUはわずか6という……攻撃陣の活性化を託される香川への期待は大きい。 なぜ、香川真司はチャンピオンズリーグ(CL)でチャンスを与えられるのだろうか。 1月22日のサンダーランド戦以来公式戦のピッチから離れていたように、プレミアでの試合ではあまり出番のない香川だが、CLとなると状況は異なる。これまでも、CLでは十分なチャンスを与えられてきた。CLのグループステージ6試合のうち5試合に先発しており、そのうちの4試合で90分以上プレーしている。 オリンピアコスとの決勝トーナメント1回戦の1stレグでも、後半15分からの途中出場ではあったが、およそ1カ月ぶりにピッチに立つチャンスを得た。 もちろん、1月に加入したマタがチェルシーの選手としてすでに今シーズンのCLに出場しており、ユナイテッドの選手として今シーズンはこの大会に出場

    香川真司、CL7戦で6出場の理由。現地記者、チームメイトの信頼の声。(ミムラユウスケ)
  • 楽天日本一の“陰のMVP”則本昂大。マー君の有終を支えたルーキー右腕。(鷲田康)

    優勝トロフィーを掲げてメディアへアピールする田中や美馬と一緒に、喜びを爆発させていたルーキーの則(左)。 激しく降り注ぐ雨の中、地鳴りのような「マー君コール」が背中を押した。 3点リードの9回2死一、三塁。一発浴びれば同点の場面で、楽天のエース田中将大が最後の力を振り絞って腕を振った。 142キロのスプリットに代打・矢野謙次のバットが空を切る。その瞬間にマウンドで田中が両手を突き上げると、そこに女房役の嶋基宏が飛び込んで抱き合った。その輪に一塁から銀次が、三塁からケーシー・マギーが、そして次々にナインが飛び込んで、クリネックススタジアム仙台に歓喜の花が咲き乱れた。 球団創設9年目。楽天が東日大震災という苛烈な試練を乗り越えてきた東北に、日一を届けた瞬間だった。 「もう最高! 東北の子供たち、全国の子供たち、被災者の皆さんにこれだけの勇気を与えた選手たちを褒めてやってください!」 選手

    楽天日本一の“陰のMVP”則本昂大。マー君の有終を支えたルーキー右腕。(鷲田康)
  • <日本卓球の至宝、覚悟の告発> 水谷隼 「世界の卓球界を覆う違法行為を僕は決して許さない」(城島充)

    若くして日の卓球界を担う稀代の天才プレーヤーは、 ある世界的な“不正行為”の犠牲となり、苦しんできた。 違法な用具を使うことなく、ただ、フェアな条件で戦いたい。 卓球という競技の未来のため、選手生命を賭け、問題提起する。 日の丸を背負って北京、ロンドンと2度の五輪を戦った水谷隼。 Number815号に掲載された勇気ある告発を全文公開します。 僕はこれから、選手生命をかけて卓球界に横行している不正行為と戦っていきたいと思っています。もちろん、アンフェアな状況への憤りがあるからですが、それだけが理由ではありません。このまま不正行為を放置すれば、卓球というスポーツの未来にも暗い影を落としていくという危惧が心の底にあるからです。 「補助剤」をラバーの裏側に塗ることで、大きく変わる打球の質。 卓球をしている人なら「補助剤」、英語で「ブースター」と呼ばれる液体のことは聞いたことがあると思います。そ

    <日本卓球の至宝、覚悟の告発> 水谷隼 「世界の卓球界を覆う違法行為を僕は決して許さない」(城島充)
  • <私と旅ラン> 『水曜どうでしょう』藤村Dと巡る札幌自然派ラン。(NumberDo編集部)

    「あの街に行くつもりだけど、どこを走ればいいの?」 そんなアナタに、雑誌Number Do「1億3000万人のランニングバイブル」 では、五輪選手からお笑い芸人、ゆるキャラまで、郷土を愛する47人の ランナーがイチ押しスポットをご紹介。 ウェブでは、人気番組『水曜どうでしょう』の藤村Dこと藤村忠寿さんによる 「札幌自然派ラン」特別版をお届けします。 『水曜どうでしょう』のロケで、'06年にヨーロッパに行って一瞬だけ走ったっていう話を覚えている人もいるかもしれませんけれど、その前年から走り始めたんです。あの頃は当に楽しくてね、ヨーロッパに1週間もいるなら、走らないわけには行かないって思って。でもロケ初日の朝にローマでコロッセオを見に行こうと走ったら、ものの2kmぐらいでグイって足挫いちゃって。石畳は走っちゃいけないんだね。やっぱり。痛い思いをして走るどころか、車を運転するのもままならなくな

  • <通訳から見たイビチャ・オシム> 千田善 「言葉だけでは人は動かない」(猪狩真一)

    代表監督時代から現在まで、4年以上にわたり通訳として 向き合ってきた彼に、人間オシムの魅力とは何かを聞いた。 '06年7月の日本代表監督への就任以来、イビチャ・オシムの隣には常に彼の姿があった。その光景は、オシムが脳梗塞に倒れて職を退いた後も変わることなく、厳しいリハビリをこなしながら日協会のアドバイザーを務め、ついに6年間過ごした日を離れることになる'09年1月まで続いた。 千田善。旧ユーゴスラビアをフィールドとする研究者として、'80年代から'90年代にかけ、留学時代も含めて10年近い在ユーゴ経験を持っていた彼は、突然舞い込んだオシムの通訳という仕事をなかば歓喜しながら引き受けた。中学、高校とサッカーに打ち込み、現在もシニアリーグでプレーする元サッカー小僧の千田にとって、オシムは、魅力的なサッカーを見せてくれる稀有な指揮官として、在ユーゴ時代の憧れの存在だったのだ。 オシムが好むサ

    <通訳から見たイビチャ・オシム> 千田善 「言葉だけでは人は動かない」(猪狩真一)
  • Jリーグの選手は過保護なのか?西村W杯審判員が伝えた意外な事実。(木崎伸也)

    南アW杯で活躍した岡田ジャパンの選手たちは、屈強な相手選手の当たりにも倒れず戦えたように見えた。変えるべきはJリーグでの気持ちなのか身体なのか? Jリーグのレベルを上げるには、まずレフェリーのレベルを上げなければいけない――。よく国内メディアで語られることだ。日にはJリーグのレフェリーの実力を低く見る傾向があり、実は筆者もそのひとりだった。 だが、それは偏見なのかもしれない。 南アフリカW杯において、西村雄一主審と相楽亨副審が準々決勝のオランダ対ブラジルを含め4試合を担当したことで、日人レフェリーが国際舞台で高く評価されていることが明らかになった。 前大会のドイツW杯において、上川徹主審が3位決定戦のドイツ対ポルトガルで笛を吹いたのに続き、西村主審がオランダ対ブラジルというどんなベテランレフェリーでも緊張するであろう試合で抜擢された。加えて決勝戦では、第4審判としてイングランド人のウェ

    Jリーグの選手は過保護なのか?西村W杯審判員が伝えた意外な事実。(木崎伸也)
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