複数の出版社と共謀し、電子書籍の価格を釣り上げたとして独占禁止法違反で訴えられてからというもの、停滞気味だったAppleの電子書籍事業ですが、2021年の年間売上500億ドル(約5.44兆円)の目標に向け、Appleは再び業界大手のAmazonにチャレンジすることが報じられています。 反トラスト法違反で訴えられ、挑んだ裁判で敗訴 Appleが反トラスト法(独占禁止法)違反でアメリカ合衆国司法省に訴えられたのは2012年のことです。 問題視されたのは、Appleと出版大手5社が結んだ「エージェンシーモデル」と呼ばれる、出版社がAppleオンラインストアでの電子書籍の販売価格を自由に決定できるという契約だといわれています。 アメリカでは、小売店が価格を設定する「ホールセールモデル」が通例ですが、Amazonでも同モデルが当時採用されていました。 Appleと出版社の間で結ばれたエージェンシーモ