コラムのお題を考えるとき、内容が重複しないよう連載第1回からの見出しをざっとチェックしているのだが、なぜこれほど重要なことを取りあげてこなかったか、と反省することも少なくない。今回は、濁点(゛)や半濁点(゜)が付く文字を含むファイル/フォルダ名をTerminal上で扱うときの問題と対策、というかなり昔から存在するテーマについて考えてみたい。 「ダ」や「パ」を含むファイルを検索できない理由 まず、具体事例から説明しよう。カレントディレクトリに「オランダ」と「パナマ」、「ニホン」という名前のPNGファイルがあるとして、以下に示す図のとおりfindコマンドでファイル検索したとする。そのとき、ヒットするのは「ニホン」だけ。lsコマンドを実行すると確かに存在するし、綴りに誤りがあるわけでもなく、ただ濁点・半濁点を使うカナ(日本語IMEで入力)を検索語としただけなのに、ヒットしないのだ。 この問題は、