東日本大震災から3月11日で10年を迎える。毎日新聞は400人を超える震災遺児と孤児、その保護者たちにアンケートを送り、遺児と孤児181人と保護者163人から回答をもらった。それぞれの「10年」の営みが見えてくる返事を寄せてくれた遺(のこ)された子どもやその家族を記者が訪ねた。 雲一つない澄み切った青空が窓いっぱいに広がる喫茶店で、その女性と待ち合わせていた。宮城県に住む佳枝さん(仮名)。54歳。自宅は内陸部にあり無事だったが、津波で7歳上の夫を失い、一人で長男と次男の泰彦さん(同)を育ててきた。予定より1時間も前に到着してしまい、もう一度アンケートの文面に目を通した。 「私も息子も人生のドン底を経験しました」。そう書かれた自由記述欄の文末には、つらい過去を思い出させたくないので泰彦さんの回答は見送るとの断り書きがあった。長男は震災翌年、県外に進学してそのまま就職した。この日会うのは佳枝さ
アエラが10~20代を対象に行ったアンケートでは、自粛しない若者像への違和感が複数寄せられた(撮影/写真部・高野楓菜) AERA 2021年3月1日号より 大学生活は自粛一色なのに、「自粛しない若者」像ばかりがクローズアップされる。割を食っている──。若者たちが抱える虚しさの背景には、国や自治体のコミュニケーションの失敗と、若者たちの間で進む孤立化がある。AERA 2021年3月1日号から。 【写真】緊急事態宣言下の街のカップルを写した写真はこちら * * * 自粛続きで、タイムワープしたような1年だった。 「2020年を振り返ったら、本当に何もなかった。時間が失われた感覚がしました」 神奈川県に住む大学生の女性(20)はコロナ禍の1年をそう振り返る。一度も大学に入構せず、授業はすべてオンラインで受けた。図書館は条件付きで利用できるが、県をまたぐ移動を避けているため、活用できていない。
武田砂鉄さんが2021年2月5日放送のTBSラジオ『アシタノカレッジ』の中で森喜朗氏のJOC臨時評議員会での女性差別発言について話していました。 アルジャジーラも報じる。中東でこのニュースはいったいどう受け止められるのか?>> Tokyo Olympics chief Mori staying amid anger over sexist remark https://t.co/aDL6DlcJLE @AJEnglish — モーリー・ロバートソン (@gjmorley) February 5, 2021 (武田砂鉄)今週は森喜朗さんの会見を取材したTBSラジオ澤田大樹記者が大きな話題になりまして。ラジオネーム「ヒデ」さん。「武田さん、澤田さん。こんばんは。今週、一躍時の人となったのは我らが澤田記者でした。TBSラジオリスナーは歓喜の渦となった一方で、『俺の大樹が世間に知られてしまう!』と
吉村知事 「僕は話が長い」 大阪府の女性健康医療部長と比較し自虐 拡大 大阪府の吉村洋文知事は4日、大阪府庁で定例会見を行った。この日、女性蔑視発言で謝罪会見を行った東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長について質問されると、「会議における話の長さは男女に差があることは当然ない。皆さん承知でしょうし、当然のことと思う。発言の真意は分からないが」と森氏の発言に首をひねった。 大阪府の藤井睦子健康医療部長を例に挙げ、「非常に優秀で要点をとらえてパパッと話すけど、僕なんか話が長い。男女差なんかない。会議において(誰かの)話が長いとすれば、会議を取り仕切る人に問題がある」と持論を展開。 「発言の時間をちゃんと管理したり、何のために会議をするのか。単に井戸端会議なのか、何かを決めるために会議をするのか。会議の目的はどうなのかというのは、会議の主催者がきちんとする(べき)。会議の中で発言が長い
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三つの大賞のほか、三井住友海上火災保険株式会社の課題、自己保健能力向上プログラムでも3位を獲得する好成績を残した横浜市立大学柴田ゼミの面々。課題制作は主にリモートで行われ、取材当日は久しぶりの集合だった 昨年11月、一般社団法人 社会的健康戦略研究所による「大学対抗『健康』×『マーケティング』コンペティション 2020」(後援:株式会社朝日新聞社)の結果発表が行われた。全国13大学で経営やマーケティングを学ぶ16ゼミ・48チームが参加したこのコンペは、協賛企業が出題する「健康」をテーマにした企業活動の課題に大学生が施策提案をするものだ。これはこれから社会人となる大学生にとって貴重な体験となっただけでなく、コロナ禍がもたらした新たなパラダイムに直面する企業にも、実り多き経験となった。 ■健康経営の礎「社会的健康」を定める 社会的健康戦略研究所は、従来漠然と捉えられてきた「健康」を定義づけし、
「旭川医科大学病院は同大学のトップに足かけ15年も居座り続ける吉田学長に支配されています。11月8日、吉田病院でクラスターが発生した翌日に、旭川医大病院を含む5つの基幹病院が受け入れ態勢を協議しました。その結果、旭川医大病院では、1人、患者を受け入れることになった。ところが古川病院長が吉田学長に連絡すると、『受け入れは許さない』と言われたんです。13日に再度、古川病院長が吉田学長に直談判をしにいったのですが、今度は『患者を入院させるなら、病院長をやめてください』と拒否されたそうです」 旭川医科大学病院 ©文藝春秋 また、吉田学長は11月17日、幹部十数人が集まった場で「コロナを完全になくすためには、あの病院(吉田病院)が完全になくなるしかない」「ここの、旭川市の吉田病院があるということ自体がぐじゅぐじゅ、ぐじゅぐじゅとコロナをまき散らして」などと、吉田病院を切り捨てるかのような発言をしてい
女優の安達祐実さんが1月23日、生え際からグレーのヘアをのぞかせた写真をInstagramで公開。その姿を見て、自然に生えた“白髪”と勘違いしたコメントに持論を展開し、「すてきな考え方」など称賛を呼んでいます。 グレーの“インナーカラー”に染めている安達さん(画像は安達祐実Instagramから) 1月11日には、黒髪をベースとしたグリーンとグレーのインナーカラーを入れたヘアにイメチェンした姿を見せていた安達さん。今回の投稿では1つに結んだヘアスタイルで、色鮮やかな柄がモチーフのキルティングコートを着こなした写真を披露しています。 しかし、グレーヘアのようにも見える1枚だったことから、地毛の“白髪”と勘違いする人のコメントが散見されました。そこで、安達さんはファンにインナーカラーであることを優しく伝えた上で、「白髪は悲しくないですよ」と持論を展開。「人は、生きている限り老いていくものです」
Published 2021/01/23 07:00 (JST) Updated 2021/01/23 21:32 (JST) 1月18日、原稿に目を落としながら所信表明演説をするわが首相の姿を見て、昼間なのに居眠りしそうになった。言葉にも表情にも人をひきつける魅力がない。3日後の21日、第46代アメリカ大統領の就任式を生中継で見て、未明だったが眠気が吹き飛んだ。(女性史研究者=江刺昭子) 「民主主義」という言葉が何十回繰り返されたことか。 「民主主義は壊れやすい。そして今この時には、民主主義が勝った」というバイデン氏の演説。司会者や祝福する人たちも、口々に民主主義の意味を語った。いわく「民主主義は不可欠のもの」、「民主主義は完璧ではない。よりよくすることが必要だ」。 こんな言葉を日本の政治家の口から聞くことはほとんどない。観客のいない異例の就任式だったが、レディー・ガガの国歌斉唱といい、
仲がよければ問題はない?※写真はイメージです(Getty Images) 「引きこもり」というと、家族と顔を合わせることすらせず、社会との関わりを断絶し、家庭内に不穏な空気が漂っている……そんなイメージがあるかもしれない。しかし、引きこもりにはさまざまなタイプがあり、一見すると仲良し家族というケースも珍しくない。今回筆者が取材したのもそんな家族だ。親が無理やり外に出そうとしたり、精神的に追い詰めたりしないことで、家庭内の平和は保たれていた。ただし取材を進めるうちに、根本的な問題解決へはなかなか進展しない現実も見えてきた。 【グラフ】中高年の引きこもりはこんなにいる! * * * いわゆる引きこもりで、実際に自室にカギをかけて閉じこもっている人は多い。食事は廊下に置かれたものをひっそり食べて、家族も含めて他人とはディスコミュニケーション。ところが、家族とは普通に会話をして、日常生活は
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兄が痴漢をして最初に捕まったのは、女子高に入学したばかりの頃。こんなことを周囲に知られたら、もう学校には通えなくなる――。 取材応募メッセージには、誰にも相談できず一人でつらさを抱え込んだ、10代の頃の女性の思いが記されていました。 コロナの感染拡大状況をにらみつつタイミングをはかり、ようやく彼女と会えたのは8月下旬。客がまばらなカフェで、ガラス壁の向こうに広がる緑を眺めていると、レジ脇の通路から、明るく気のまわりそうな女性が姿を現しました。 元気そうな見た目と、メッセージでもらった壮絶な内容が結びつかないのは、この連載の取材ではよくあることなのですが、このときも近づいてきた彼女に話しかけられるまで、「本当にこの人かな?」と思っていたのが正直なところです。 水谷由芽さん(仮名)、30歳。2年前に鬱病を患った彼女は、兄が起こした犯罪そのものより、彼女が抱えた苦悩に気付かず、むしろひとりで抱え
「働いている人が減ったとは感じない」 12月8日、全国保健所長会が厚労大臣宛てに「緊急提言」を送っている。新型コロナウイルスは現在指定感染症(2類相当以上)の扱いだが、これを緩めてほしいというものだ。メディアは保健所の逼迫を受けて「医療崩壊だ」「外出するな」と叫ぶが、本当に必要なことは指定感染症2類扱いの見直しではないのか。 ***... 記事全文を読む
DOL特別レポート 内外の政治や経済、産業、社会問題に及ぶ幅広いテーマを斬新な視点で分析する、取材レポートおよび識者・専門家による特別寄稿。 バックナンバー一覧 日本を代表する小説家、村上春樹氏。幻想的な物語を書くことの多い村上氏だが、インタビューでは現実の政治や社会を辛辣に斬った。写真は朗読をしている様子 Photo by AZUSA TAKADA,TOKYO FM コロナ禍が浮き彫りにしたのは、日本の政治家が最悪という事実――そう話すのは、小説家の村上春樹氏だ。コロナから日本学術会議の問題、この国に必要なものまで、2020年の終わりにダイヤモンド編集部のインタビューで語った。前編・後編の2回で届ける。(ダイヤモンド編集部副編集長 杉本りうこ) コロナは突発事ではなく 何かずっと予感していたもの ――初めまして。 (記者の名刺をしげしげと見て)「ダイヤモンド」って、月刊誌でしたっけ。 ―
2020年に75歳を迎えた落合恵子さん。作家であり、子どもの本の専門店「クレヨンハウス」の主宰者でもある彼女の日常は、本を愛し、植物を愛し、時々デモに足を運ぶ。コロナで世界が一変し、当たり前だと思っていた日々が、実はとんでもなくありがたいことだったのだと気づいたとき、「この先の人生、いかに生きるか」? 新著『明るい覚悟 こんな時代に』で、落合さんが自分自身と私たちに投げかけた大きな問いだ。タイトルに込められた深い思い、そして落合さんなりの覚悟とは。お話をうかがった。 * * * ■多くは要らない。丁寧に生きるためにむしろ少しがいい 同書は2018年1月から月刊誌(朝日新聞出版 『一冊の本』)に連載したものをまとめたもの。『明るい覚悟 こんな時代に』というタイトルに込められた思いとは、どのようなものだったのか。 「連載開始当時は、母を見送ってちょうど10年が過ぎたころ。大切な友人を病気で
1.師走の六本木の夜風に背を丸めたあの日 それは、私が財務省で2年目の官僚として働いていた2007年12月のことだった。コロナ禍の今とは違って、街はクリスマスを待つ活気に満ちていた。大学時代に仲良かった友人たちと久しぶりに忘年会をしようと集まった。彼らは当時、外資系の証券会社、大手弁護士事務所、そしてコンサルティングファームで働いていた。 そのうちの証券会社で働く男性は、持ち前の幹事気質を発揮して、最近お気に入りの「カジュアルなお店」を予約し、メールで送ってくれた。私はそのリンク先を開いて「予算10000円~」に愕然とする。お店のある西麻布という場所は、どの駅からも相当に歩く。おそらく、彼は私が徒歩で来ることを想定していない。六本木駅からの下り坂をぺったんこ靴でダッシュして、お店に入る直前にヒールに履き替える。お財布の中には、お昼休みにお向かいの金融庁のATMでおろしてきたお金が入っている
佐藤陽(さとう・よう)朝日新聞文化くらし報道部・be編集記者横浜総局時代に、超高齢化の実態や取り組みを描いた「迫る2025ショック」を2年半連載、『日本で老いて死ぬということ』(朝日新聞出版)として出版した。台湾でも翻訳された。自身の心の病をきっかけにメンタルヘルスの取材も続ける。早稲田大学非常勤講師として「産業社会のメンタルヘルス」の講義を担当する。 ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADC
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