原発被ばく想定 洗浄の手順確認 いわき・病院で訓練 訓練で、被ばくした負傷者の放射性物質を洗浄する医師(左) 原子力発電所での作業員の被ばくを想定した訓練が10日、福島県いわき市の福島労災病院で行われ、放射性物質の洗浄や外部に拡散させないための手順などを確認した。 東京電力福島第2原発(福島県楢葉町、富岡町)の原子炉建屋内で作業員が転倒し、傷口に放射性物質が付着したとの想定で行われた。原発内で応急処置したが、放射性物質は洗浄しきれず、地元消防に通報して病院に搬送。院内に放射線管理区域を設定して治療に当たる訓練をした。 医療スタッフも含め、放射性物質を拡散させないことを念入りに確認。参加した医師は「管理区域の設定や放射性物質測定など、治療前後の手順が日常の医療と全く違う。多くの医師に経験してほしい」と話した。 福島労災病院は初期緊急被ばく医療機関に指定され、放射性物質の洗浄や救急処置な