鳩山由紀夫首相は31日午後の党首討論で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の新たな移設先について「当然のことながら現地の了解を取り付けなくてはならない」と述べ、移設先自治体の合意なしに結論を出す考えのないことを表明した。3月末までに決めるとしていた政府案に関しては、「腹案は既に用意している」と説明したが、具体的な内容は明らかにしなかった。 党首討論は2月17日に行われて以来で、政権交代後は2回目。 首相は、普天間問題について「5月末までに政権としての考えを米国や新しい移設先に提示し、理解を求めることが私の役割だ」として、5月末までの決着を目指す考えを重ねて強調。ただ、自民党の谷垣禎一総裁が、決着できなかった場合は退陣するか衆院を解散するよう迫ったのに対しては、「命懸けで体当たりで行動し、必ず成果を上げる。政府を信頼していただきたい」と述べるにとどまった。 腹案に関しては、「(沖縄県名