「根性で練習さえすれば何とかなるといって筋肉を痛めるくらい練習をする、これは無駄だと思います。トレーニングでつけた筋力をどうやって有効に活かすかを習得すべきです。この時、抵抗や摩擦力を考えることが重要になってきます」 愚直な練習だけではなく、物理学を用いた成績向上を提唱するのは、7月20日に『オリンピックに勝つ物理学』(講談社刊)を上梓した、東洋大学理工学部の望月修教授だ。望月教授は '80 年代後半にスキージャンプ日本代表チームからの依頼で飛行姿勢の解析に取り組んで以来、20年以上、物理学とスポーツの研究に従事してきた。ロンドン五輪必勝の科学的「金メダル奪取法」を見ていこう。 (1)短距離走は体重を増やせ これまでに金メダルを獲得した日本人選手がいない、短距離走の勝利の鍵は「摩擦力」だと望月教授は語る。 「ポイントとなるのは、地面との摩擦力をいかに大きくするか。地面が氷のようにツルツルだ
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