きのう書いた『パラダイス・ナウ』だが、映画の宣伝サイトに掲載されたインタビューの終わりの部分で、監督のハニ・アブ・アサドは、次のように述べている。 http://www.uplink.co.jp/paradisenow/interview.php 劇中でスーハがサイードに「日本のミニマリスト映画みたいな人生よ」と言うシーンがありますが、このミニマリスト映画とは『ユリイカ』(青山真治監督)を思い描いて入れました。また、実はこの映画の画面の構図は、何シーンか『ソナチネ』(北野武監督)から影響されています。知らない世界を体験し、感じることができる、それが映画の魅力ですね。 実際、この映画を見た人の多くは、北野武をはじめとした、現代の日本の映画作家たちの作品を思い出しただろうと思う。 それは、それを肯定するかどうかは別にして、未来を閉ざされ閉塞した日常に置かれている若者たちの生の力のひとつの発現と