さて,平成12年度に起こったオオハクチョウの(人間側が主観的に判断した)大量死をきっかけに,この給餌・餌付け活動ってなんだろう,という長年全国各地で繰り返されてきているテーマに深く関わらざるを得なくなりました. 厚岸町における前回の事例は,おそらく人間側の“自己満足”に終わっただけなのかもしれません. というのも,今回町民に納得してもらえなかった,給餌・餌付けに関する次の事項があるためです. �ヲ なぜ餌付け・給餌相手がハクチョウ類なのか? �ヲ かわいそうな生き物に餌をあげることが保護になるのか? 基本的に野生生物を人に慣れさせる行為は,キタキツネやエゾヒグマのように,その生き物にとって様々な不幸を引き起こす引き金になるだけでなく,むやみに餌付けすることは,“その生き物の生態を乱し”,また“餌付けられやすい種類だけ可愛がる”という“生き物に対する差別”を生みだすのではないかという疑