―Mail Online― 近い将来、「イヤな思い出」を消す薬が発売されるかもしれません。 これは16日付けのデイリー・メール紙で報じられたもので、それによると、このおどろくべき治療薬は、過去の痛ましい記憶が何度も再現されて心的外傷になやむ患者に対しての特効薬となると同時に、倫理的、また精神発達性のうえで考慮されるべき問題―たとえば過ちから学べなくなるなど―があると専門家は述べているということです。 アムステルダム大学の心理学者、Merel Kindt氏の研究は、まず60人の男女の被験者に対し、毒グモの画像を見せながらリストバンドからごく弱い電流を流すという方法で、「イヤな記憶」を植えつけることからはじめられました。 翌日、被験者は2つのグループに分けられます。片方には降圧剤などに使われるbeta blocker(β受容体遮断薬)を与え、もう片方にはプラシーボ(似た外観のタブレット)が与え