とくしま動物園(徳島市)の雌のタヌキ「チビ」がダイエットに励んでいる。今春からの食べ過ぎでおなかがぽっこりと出て、一時は歩くのにも苦労するほどに。展示場内を駆け回ることを目標に、野菜中心の食生活を送る日々だ。 肥満のきっかけをつくったのは、4月から担当になった大野真奈飼育員(22)。タヌキの飼育は初めてで「あまりにもおいしそうに食べるのでつい…」と、毎日両手いっぱい分の肉を与えてしまった。 チビは9歳。人間なら60歳くらいで、もともと食欲旺盛だった。食事量が増え始めると、同居する雌の「ポコ」の分まで食べる勢いに。見る見るうちに太った。 同園の城翠(もえぎ)獣医師(39)は「完全なメタボ。人間と同様に心肺機能の低下などにつながるので、今より2キロほどやせて5キロ前後の体重になってほしい」。 先輩の飼育員から「餌のやり過ぎだ」と注意された大野さんは反省し、チビのダイエットを開始。食事は