中央大学の有賀敦紀教授と松下光司教授は,北海道大学大学院生の市村風花さん,東京大学の元木康介講師との共同研究において,飲料を飲むときのグラスの厚みが緑茶の味に影響を与えることを明らかにしました。 これまでの研究では,グラス等の容器の材質や手触りが飲料の味や香りに影響を与えることが報告されてきました。本研究では,同じ材質かつ同じ手触りのグラスであっても,飲み口の厚いグラスは緑茶の甘味を増大させ,飲み口の薄いグラスは緑茶の苦味を増大させることが明らかにされました。本研究の知見は,同じ飲料であっても,グラスの厚みを変えるだけで,消費者に多様な味覚を提供できる可能性,すなわち個人の好みに合わせた飲用体験を提供できる可能性を示唆しています。 本研究の成果は「Food and Humanity」誌に掲載されました(日本時間5月27日オンライン公開)。 Food and Humanity 論文タイトル:
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