脳と機械をつなぐ技術「ブレーン・マシン・インターフェース」(BMI)を取り入れた機器の開発が国内外で進み、医療の分野でも応用され始めている。全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)」(ALS)患者がこれまで使ってきた意思伝達装置には限界もあり、BMIへの期待が高まる。ALS患者の舩後靖彦・参院議員(64)に、その思いを尋ねた。【聞き手・池田知広】 連載「拡張する脳」第1部(全9回)は以下のラインアップでお届けしてきました。 第1回 ALS患者「愛していると伝えたい」 第2回 脳波で文字入力 阪大が治験計画 第3回 頭でイメージ まひの指動いた 第4回 開発競争「バチバチの戦い」 第5回 「心」は診断できるか 第6回 光よ再び 人工網膜の可能性 第7回 肉体の限界を超える 第8回 負の歴史 直視を 第9回 舩後参院議員に聞く 舩後さんへの