精神科医らで構成する日本精神神経学会(三村將理事長)は1日、旧優生保護法(1948~96年)のもとで障害者に強制不妊手術をした問題に関連し、精神科医が果たした役割を明らかにする研究の報告書を公表した。強制的に手術する政策の立案には関与しなかったものの、患者を手術するよう申請したり、その申請を審査したりする側に精神科医が多くいたとした。 三村理事長ら幹部は同日、厚生労働省で会見し「都道府県ごとの優生保護審査会に入っていた精神科医の責任は申請者以上に重い」とし、被害者に謝罪する声明を発表した。 精神障害や知的障害への差別や制度上の不合理は今もあるとし、学会として改革に力を尽くしていく意向も示した。 研究は2018年夏に開始し、各地の文献に当たり、約2万人の会員に調査やインタビューを実施。手術の申請や実施に関与した学会員の談話(一部実名)も集めた。 強制不妊手術への精神科医の関与は、主に神奈川県
2023年10月、成育シンクタンクは「こどものイマを考える。医療的ケア児」というリリースを出しました。 医療的ケア児とは、日常的にたんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが必要な子どものことです。医学の進歩もあって、近年、医療的ケア児の数は増えています。2021年には「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律(医療的ケア児支援法)」ができ、それから約3年、医療的ケア児を取り巻く環境に変化は見られたのでしょうか。医療的ケア児の現状に詳しい国立成育医療研究センターの中村知夫先生に聞きました。 【画像】医療的ケア児の数は増え続けていて、この15年で約2倍になっています。 医療的ケア児は年々増加。在宅での医療的ケアの90%は家族が行っている――「医療的ケア児」とは、どのような子どものことですか。 中村先生(以下敬称略) 生きるために、日常的に医療的ケアと医療機器が必要になる子どものことです。
キャスターの辛坊治郎が1月31日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。アメリカの実業家イーロン・マスク氏が設立したベンチャー企業が医療機器の臨床試験として、けがや病気で両手足がまひした患者の脳にチップを移植する1例目の手術を実施したことを巡り、「悪意の使用も想定し、開発と同時に運用方法の倫理も策定していく必要がある」と提言した。 Illustration Neuralink SUQIAN, CHINA – JANUARY 30, 2024 – Illustration Neuralink, a brain-computer interface company, i・・・ アメリカの実業家イーロン・マスク氏は自身が創業した企業が28日、小型の電子装置を人に埋め込む試験を初めて行なったと発表した。マスク氏が共同で創業したアメリカのベンチャー企
知人の元医師の父(当時77)を殺害し、依頼を受けて難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者(当時51)も殺害したとして、殺人や嘱託殺人などの罪に問われた医師、大久保愉一(よしかず)被告(45)の裁判員裁判が1日、京都地裁であった。検察側は「老人や死にたいと悩む患者は殺害してよいとの思想を実践した犯行で、強く非難されるべきだ」と述べ、懲役23年を求刑した。 【写真】大久保愉一被告(ブログから) 大久保被告は、元医師の山本直樹被告(46)=控訴中=と共謀。2011年3月、長期入院していた山本被告の父を退院させた後に殺害したとされる。また、19年11月、ALSの女性が住む京都市内のマンションで、殺害の依頼を受け、胃に直接栄養を送る「胃ろう」に薬物を注入して急性薬物中毒で死亡させた罪でも起訴された。 検察側は論告で、「医療知識を悪用した極めて特異な事件」とし、大久保被告は医療行為と見せかけて殺
難病・ALS患者の依頼に応じて殺害した罪などに問われている医師の裁判で、検察側が懲役23年を求刑しました。 【詳報】女性患者の部屋で起きたこと…共謀問われた元医師の詳しい証言 医師の大久保愉一被告(45)は2019年11月、元医師の山本直樹被告(46)と共謀し難病・ALS患者の林優里さん(当時51)から依頼を受け、薬物を投与して殺害した罪などに問われています。 これまでの裁判で大久保被告は「林さんの願いを叶えるためだった」と起訴内容を認めた一方、弁護側は「自己決定権を認める憲法に違反する」と無罪を主張していました。 きょうの裁判で検察側は、「医療の知識を悪用して弱者を死なせた。真摯な安楽死とはほど遠く正当行為にあたるはずがない」などと指摘して、大久保被告に懲役23年を求刑しました。
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