病院の舞台裏を記した『開業医の正体』(中公新書ラクレ)が売れている。著者は千葉大医学部から転身してクリニックを開業した松永正訓医師。好評の同書からその一部を以下、紹介する。 【マンガを読む】「手術室の中で働いています。オペ室看護師が見た生死の現場」 ふと気がつけば、医者になって37年目である。最初の19年間は千葉大学病院の小児外科医として、そして後半の17年は地域の開業医として小児科医みたいなことをやっている(ときどき簡単な外科的処置もする)。これだけやれば、ようやく一人前という感じだろうか。 ぼくが医学生のとき、卒業試験で落第点をくらって整形外科の助教授(いまで言う准教授)の先生と追試の面談をやった。先生は、「研修医の2年が終わったら、10年一つのことをテーマに選び一生懸命やれ。そうすれば必ずその道で名前が知られるようになる」と諭してくれた。 なるほど、大学時代も開業医になってからも、1
法務省は15日、精神障害のある受刑者に対する処遇・社会復帰支援のモデル事業を札幌刑務所で開始した。受刑者の更生・社会復帰を促す柔軟な処遇を可能にする「拘禁刑」が2025年6月に始まるのを見据えた取り組み。【渕本稔】 22年に精神障害の診断を受けた新受刑者2,435人(新受刑者総数の約17%)のうち、入所回数が2回以上は66.9%に上る。精神障害のある受刑者の再犯を防ぎ、出所後に地域社会で安定した生活を送れるようにするためには、外部専門機関や専門職のノウハウに基づいた福祉的支援の必要性が指摘されてきた。 現在、札幌刑務所では北海道内の刑事施設から候補者(約20人)の選定を進めており、薬物療法や精神療法、精神科リハビリテーションといった精神科治療とともに、▽栄養指導や体操を含む身体機能向上作業▽障害の特性に応じた刑務作業(一般就労または福祉的就労を目指す2コース)▽自立した日常生活に役立つ改善
<合法的に治療行為を絞って死にいたるプロセスが定められています。国がおすすめしているのは、本人や家族が「人生会議」を開いて延命処置を行うかどうかなどを決めておき、必要なときにはそのように対応する><脳梗塞や脳出血でコミュニケーションが取れなくなったら、もう家族が適当に「元気なころの本人の意志」をでっちあげることもできます> 安楽死を肯定するような内容が列挙されていた。 また、別の日のブログでは、特定の薬物名をあげて、<平穏死する方法>と安楽死をうかがわせるような記載もある。 そして、女性を殺害したとみられる昨年11月の大久保容疑者のSNSには、<安楽死して遺族が年金もらう、とかこれから流行るかもな><安楽死外来(仮)やりたいなあ>と意味ありげな内容もある。 一方、山本容疑者はSNSの自己紹介で<日本のED治療(男性機能)専門院を経営している40代の医師>と書き、東京都内でED治療のクリニッ
ほぼ毎朝6:30に15分くらい考えるラジオ。 内容は、緩和ケア・暮らしの保健室・社会的処方・コトバとコミュニティ・生と死・・・・などなど。 今日のテーマは「安楽死が合法の国で起こっていること」 児玉真美著『安楽死が合法の国で起こっていること』を読みました。安楽死先進国と呼ばれる国の実情と、実質的に成功している国は無い、という結論に帰結していきます。とても面白い本で、僕なりの感想をお話しします。 ★ご寄付を募集しています! https://syncable.biz/associate/kosugipluscare/donate ★社会的処方EXPO2024アーカイブチケットはこちら! https://pluscare.thebase.in/items/72281116 ★社会的処方研究所オンラインコミュニティへのご参加はこちら! https://community.camp-fire.jp/
ベッドで横になる渚沙さん(手前)。令子さんは「停電になったら誰にどう助けを求めたらいいか」と不安を口にする=長崎市内の自宅 「(避難せず)ここにいようと決めました。建物がつぶれない限りは」。長崎市内のマンションに暮らす令子さん(62)は災害が発生したら、自力で動けない長女と自宅に残ると決めた。だが「停電になったら誰にどう助けを求めたらいいか」と不安を口にする。 長女の渚沙さん(34)は、難病に指定されている「アイカルディ症候群」で生まれつき、重度の身体障害と知的障害がある。目はあまり見えず、気管切開したため、声が発せず、意思表示も難しい。 令子さんらが渚沙さんを抱えて車いすに移し、週6日はデイサービスに通う。自宅に戻ると、令子さんがたんの吸引など医療的ケアをする。酸素吸入のため電動の医療機器は欠かせず、移動時や停電に備え、酸素ボンベも常備する。 6年前、自宅をリフォームし、棚が倒れても大丈
2011年3月に知人の元医師の父(当時77)を殺害し、19年11月には、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者(当時51)から依頼を受けて殺害したとして、殺人や嘱託殺人などの罪に問われた医師、大久保愉一(よしかず)被告(45)の裁判員裁判の判決公判が3月5日、京都地裁であり、懲役18年(求刑懲役23年)が言い渡された。 【メモ】“安楽死”に見せかけた「殺害マニュアル」 AERA dot.は、二つの殺害事件で共謀した元医師の山本直樹被告(46)に大阪拘置所で取材し、“安楽死”に異様なまでに執着する大久保被告について聞いた。 判決によると、大久保被告は11年3月、山本被告らと共謀し、山本被告の父を入院先の長野県内の病院から退院させ、東京都内のアパートに移動させた後、何らかの方法で殺害した。19年11月には、京都市内のALSの女性患者のマンションを訪れ、女性から依頼を受け、胃に直接栄養を送
知人医師や母親と共謀して父親を殺害したとして、1審で懲役13年を言い渡された元医師の男。判決を不服として控訴していましたが、大阪高裁は3月6日、1審判決を全面的に支持し、控訴を棄却しました。 【画像を見る】嘱託殺人事件で亡くなったALS患者の林優里さん 1審判決によりますと、元医師の山本直樹被告(46)は2011年3月、母親の山本淳子被告(79)や医師の大久保愉一被告(45)と共謀し、父親の靖さん(当時77)を何らかの方法で殺害しました。 3人の1審判決では、精神障害や歩行障害などがあった靖さんを直樹被告と淳子被告が疎ましく思っていたことや、直樹被告が大久保被告と殺害計画を練り上げ、それを淳子被告と共有していたことが認定されています。 (事実認定された計画) ▽直樹被告と淳子被告が、当時靖さんが入院していた長野県内の病院に、「転院の手はずが整った」とウソの説明をして退院させる ▽靖さんを新
2019年に京都府で発覚したALS嘱託殺人事件。 医師の男2人が共謀し、全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病・ALSの患者の依頼を受け、薬物を投与して殺害したとされる事件です。 事件を主導し、「嘱託殺人」の罪などに問われている被告の裁判で、京都地裁は5日、懲役18年を言い渡しました。 この事件の発覚から裁判まで、複雑な心境で見つめてきた、同じ難病を抱える山陰の患者に話を聞きました。 ALS患者 景山敬二さん: 「安楽という字面は平穏ですが、遺された家族は、とてもつらい日々を過ごしているに違いありません。たとえALSになったとしても、安楽に生きていける社会になって欲しいです」 今回の事件について話すのは、松江市の景山啓二さん(64)。 20年以上前にALSを発症した景山さんは、現在、市内の病院に入院しながら月に一度自宅療養をしています。 人工呼吸器を付けて生きる選択をしています。 ALS・筋萎
2019年に京都府で発生したALS嘱託殺人事件。 難病「ALS」の患者から依頼を受け、薬物を投与して患者を殺害した罪に問われている元医師の裁判で、京都地裁は5日、被告に懲役18年を言い渡しました。 事件を通じてクローズアップされた「安楽死」、日本では認められていません。 どう向き合えばよいのか、生命倫理の専門家に聞きました。 話を聞いたのは、生命倫理や死生学に詳しい、鳥取大学医学部の安藤泰至准教授です。 鳥取大学医学部 安藤泰至准教授: 「(被告の)大久保医師と林さんは、SNS上で知り合っただけで、治療はおろか診察すらしていない。患者本人の(安楽死の)意思があるところを除けば、今回の事件で安楽死と呼ぶこと自体おかしい」 日本と異なり、欧米の一部では、安楽死が合法化されていますが、それは医師と患者の間に治療関係があることなどが条件で、今回の事件はそもそも「安楽死」と呼べるケースではないといい
福島医大は4日、人工知能(AI)を活用し、食べ物をのみ込む嚥下(えんげ)の機能を調べる内視鏡検査の診断を支援するシステムを活用した結果、経験の浅い医師でも正常か異常かを見分ける所見検出の正確度が向上したとの調査結果を発表した。 システムは同大と会津大の研究チームが開発し、診断レベルは経験を積んだ専門医と同程度であることを確認している。さらに研究チームは、臨床現場で実施しているリアルタイムの検査にも活用できる新システムの開発にも成功、その内容に関する論文が国際学会で最高賞の最優秀論文賞を受賞した。 今回の調査では、若手医師や看護師ら計45人について、システムを使用した場合と使用しなかった場合で所見検出度の正確度を比較した。その結果、経験の浅い若手医師では正確度が8割から9割に向上した。 嚥下障害を巡っては、誤嚥性肺炎が高齢者の死因の上位を占める中、知識と経験を持った専門医が少ないのが現状だ。
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