妊婦の血液から胎児の病気を調べる「新型出生前検査」について、国や関連学会などが参加する運営委員会の作業部会が、対象となる妊婦の要件を拡大する案をまとめたことが分かった。年齢を問わず、胎児の病気に不安を持つ妊婦にも認める。検査を受ける全ての妊婦にカウンセリングの機会を確保する狙いがある。31日の運営委員会の会合で議論し、今春以降の実施を目指す。 【写真】「産みどき」はいつ?…卵子凍結に託す思い 検査はダウン症など三つの病気の可能性を調べる。人工妊娠中絶につながる倫理的な課題があるため、日本産科婦人科学会(日産婦)が指針を作り、高齢の妊婦や、超音波検査で胎児の病気の可能性が示された人などに限って認めていた。
医療逼迫時のトリアージは「患者の状態に基づく、救命の見込み」以外の基準で判断されてはならない(Amit.pansuriya / Shutterstock.com) ドイツの重度障害者たちが、障害を理由に治療を後回しにされないよう法制が整えられていないのは違憲だと提訴。ドイツ連邦憲法裁判所は訴えを認め、医療逼迫時のトリアージで差別を防ぐよう政府に命じる判決を下した。ここには、過去のナチスによる「命の選別」が深く関わっている。 オミクロン変異株のために、世界中で新型コロナウイルス感染者が急激に増えている。こうした中、ドイツ連邦憲法裁判所(BVerfG)は最近下した判決で、医療逼迫によりトリアージを行う際に、身体障害者の差別を防ぐよう政府に命じた。 集中治療を後回しにされるリスク 去年12月28日にBVerfGが下した判決は、欧州の医療関係者、保健政策担当者たちから注目された。原告はドイツに住む
(富山大学名誉教授:盛永 審一郎) 安楽死を許容する動きが世界で加速している。コロナ禍のなか、スペイン、ポルトガルで安楽死法が合法化ないし可決された。 2002年、世界で最初に安楽死法を立法したのはオランダだった。それから18年後の2020年、コロナ禍によりオランダではおよそ1万5000人が命を落とす中、安楽死の数は19年度より577件増え、6938件となった。二番目に安楽死法を成立させたベルギーは2020年は2444件と、前年度より211件減っている。これは、一つにはコロナ大流行のため医療が逼迫し、患者の受け入れが手控えられたこと、もう一つには医師が告発されるケースが出てきたため医師たちが安楽死の実施に慎重になったことが原因とされている。 ■ 世界は“安楽死法”立法化の流れ、日本は真逆 2016年に安楽死法を施行したカナダの状況については、あまり知られていないので少し詳しく報告しておこう
ロビン・レヴィンソン=キング、BBCニュース 米オクラホマ州の先住民の女性(21)が流産した後、故殺罪に問われ裁判で有罪となった。人々から怒りの声が上がったが、そうした経験をしたことがある女性は彼女だけではなかった。 ブリトニー・プーロー被告は、妊娠して4カ月ほどだった昨年1月、病院でおなかの中の胎児を失った。 その後、誕生しなかった息子に対する第1級故殺罪に問われ、今年10月に禁錮4年の有罪判決を受けた。 流産で苦しんだ彼女が、一体どういういきさつで、胎児を殺したとして収監されることになったのか――。そのことが、インターネットやメディアで大きな話題になった。彼女に有罪判決が出たのは、アメリカにおける妊娠喪失に関する啓発月間の最中だったと、ソーシャルメディアでは指摘された。空恐ろしい近未来を描いたマーガレット・アトウッドさんの小説「侍女の物語」の世界に近づいたと述べる人もいた。 ■氷山の一
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