「医療否定」は患者にとって幸せか(祥伝社新書) 作者: 村田幸生出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2012/12/03メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る以前当ブログでも紹介(■スーパードクターの弊害)した『「スーパー名医」が医療を壊す』は目の付け所が面白くて語り口も軽妙で,なおかつ医療の実情をうまく伝えている本でした。本書は同著者による「平穏死」「尊厳死」ブームへの反論ということで早速買ってみました。 「神様のカルテ」などの小説・ドラマ・映画を題材にしながら,なぜエビデンスに反した「医療常識」が蔓延するのか,なぜ病院での最期は満足度が低いのか,説明と同意における食い違い,抗がん剤を使う意味といった医療者でもまだ整理がつかない話を整理がつかないなりに一般の読者に伝えようとする姿勢は『「スーパー名医」が医療を壊す』と同様です。 最終章では石飛氏の『「平穏死」のすすめ』を取