大木聖子『揺れる心と向き合いながら―遺伝を覚悟で子どもを産む―』(2014年1月発行) 2/22(土)の児玉真美さん講演会のときに、会場で購入。帰ってその日のうちに読んでしまう。 この冊子のもとになったのは、『ペリネイタルケア』(メディカ出版、周産期医療に携わる助産師・看護師・医師のための専門誌)で、同タイトルで2012年1月号から2013年7月号まで連載された全19回の文章で、それが加筆・修正のうえ再編されたものだという。 大木さんの"揺れる心"を綴った文章を読んでいて、「人の感情は、変化するのです」という原田正治さんの言葉を私は思いうかべていた。「十年前に裁判で証言したことが、今の僕の気持ちと判断されているのかもしれませんが、それも僕の人間性を無視されているように感じます。人の感情は、変化するのです。その思いを訴えたかったのです。」 子として同じ疾患をもつ母をみてきた大木さん、そして母
8月24日の午前1時を過ぎた頃、ひと眠りした後ふと目が覚めた私は、NHKのラジオ深夜便で気になっていたプログラムがあったので、何気なくスイッチをつけた。すると、男性アナウンサーのインタビューを受けている女性の声が聞こえてきた。 その女性は、戦時中に従軍看護婦を志願し、旧満州の陸軍病院に派遣されていたという。放送では秋田県横田市の住所と実名を告げていたが、漢字の表記が不明なので、ここでは匿名とする。 彼女の回想を聴くにつれて、恐るべき事実が明かされるのだが、その事実を彼女は満州から引揚げてきた時、舞鶴の援護局の元軍人と思われる職員から絶対に口外しないよう口止めされ、3年前まで夫にも言わずに秘密を守り通した。 3年前の平成17年、どうしても舞鶴を訪ねたくなり、引揚記念館へ行った時、戦争体験のない若い世代の人が戦争を体験した世代から語りつがれた事実を説明する姿に接して、自分も責任を果たし過去を償
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