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  • 誰も知らないわたしたちのこと(シモーナ・スパラコ/泉典子訳) - 乱読大魔王日記

    出生前診断と選択的人工妊娠中絶(この小説では「治療的妊娠中絶」という訳語があてられている)が出てくるイタリアの小説。こののことをいつ何で知ったか忘れてしまったが、しばらく図書館で予約待ちしていたのがまわってきて読む。 よく書いたと思うところもあるけど、もやもやと、どうしていいかワカラン感情にもおそわれた。 ▼わたしは羊水検査はやりたくなかった。だからピエトロに、「サプライズにしておかない?以前はみんなそうしてたんだから」と言った。 しかしこのことで彼は頑固だった。わたしより宗教心のあるほかでもないピエトロが、あらゆる問いを投げあり得るすべての答えを引きだす力を、科学に認めようとした。だから仕事の場でとりわけ目立つ粘り強さで、どんな異議もはねつけた。「この件ではぼくらはふたりでやってきたんだ」と彼は言った。「最初からいつもふたりでやってきたよね。で、ぼくは知りたい。ぼくはすべてを知りたいん

  • 最重度・重複障害児 かなこちゃんの暮らし(武壮隆志、北村佳那子) - 乱読大魔王日記

    4月上旬、We173号で話を聞いた李国修慈さん(くにやん)が、北村さん宅へ伺うというので、なぜか私もついていく。 かなこさんのことは、このや、ほかにも記事になったものを読んだり、たまにはブログものぞいたりして、少しは知っていた。でも、会うのは初めてだった。北村さん宅へおじゃまして、まずかなこさんの顔を見て挨拶、それからこの春に卒業した関大での聴講生ライフをゼミ仲間が撮った「伝える。」の映像を見せてもらったり、アルバムを見せてもらったり。 その晩の宴会には、母上の恵子さんが「育ての母」とも呼ぶ何人かのヘルパーさんも来られ、かなこさんの兄も卓にあらわれ、宴半ばにはかなこさんの父上も仕事から帰ってこられた。 ビールを飲み、旺盛な欲をみせるかなこさん。その宴会のさなかに、くにやんが、恵子さんにインタビュー。としごろの娘が、親の手から離れて生きていくのはあたりまえだというのは、"重い障害"が

  • 揺れる心と向き合いながら―遺伝を覚悟で子どもを産む―(大木聖子) - 乱読大魔王日記

    大木聖子『揺れる心と向き合いながら―遺伝を覚悟で子どもを産む―』(2014年1月発行) 2/22(土)の児玉真美さん講演会のときに、会場で購入。帰ってその日のうちに読んでしまう。 この冊子のもとになったのは、『ペリネイタルケア』(メディカ出版、周産期医療に携わる助産師・看護師・医師のための専門誌)で、同タイトルで2012年1月号から2013年7月号まで連載された全19回の文章で、それが加筆・修正のうえ再編されたものだという。 大木さんの"揺れる心"を綴った文章を読んでいて、「人の感情は、変化するのです」という原田正治さんの言葉を私は思いうかべていた。「十年前に裁判で証言したことが、今の僕の気持ちと判断されているのかもしれませんが、それも僕の人間性を無視されているように感じます。人の感情は、変化するのです。その思いを訴えたかったのです。」 子として同じ疾患をもつ母をみてきた大木さん、そして母

    揺れる心と向き合いながら―遺伝を覚悟で子どもを産む―(大木聖子) - 乱読大魔王日記
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