最後に、皆さんからの感想・ご意見を拝見した上での、本番組の案内人、鈴木裕理事長のコメントをご紹介します。 より良い胃ろうに導くための通過点としての議論を 鈴木 裕(PDN理事長・国際医療福祉大学外科教授) 私たち一般市民にとって情報源の一つとなるマスコミ報道は、これまでは、胃ろうの光の部分が取り上げられることが多かったと思います。ところがここ数年、影の部分と言いますか、胃ろうが正しく使われない事による問題点や、ビジネスに利用されている事例など、胃ろう本来の姿が誤解されるような報道も散見されるようになってきました。 胃ろうは正しい適応に従って正しい使い方をすれば、医学的にも有用で患者さんのためになるものです。そのことは、この番組を通して、まず、伝えたいことでした。 しかし一方で、終末期を迎え、静かに閉じられたであろう生命が、胃ろうによって長く生きることになることが幸せなことなのか、その答えに