タイトルに一瞬たじろぐが、中身はいたってまともな起業物語である。「排泄予知システムは、世界を幸福にする」と著者は言う。 「介護の現場で、排泄のケアは過酷な重労働。そのタイミングがわかるだけでも、労力と人的コストを大幅に減らすことができます」 開発しているのは、超音波を用いたウエアラブルの排泄予知デバイス「DFree」。従来にない発明品だ。着想の発端は、なんと自身の壮絶なうんこお漏らし体験だという。 だが、本書で印象深いのは、その後のシーン。米国バークレーに留学し、ビジネスを学ぶ2人の日本人が、うんこ問題について真剣に議論する。 「究極は、『うんこが体内でガスになって消えないか』。そこまで考えましたよ。でも、さすがにそれは無理と打ち消しましたけども」 人がバカげていると思うアイデアを「真剣に考えるのが僕のような起業家の仕事だ」と著者は述べている。確かに、それがなければ、新しい商品は生まれない
---------- 妊娠中に、赤ちゃんの病気や染色体異常などを調べるための「出生前診断」。2013年には母親の血液から赤ちゃんの異常を調べる新型出生前検査(NIPT)が始まり、診断を受ける人はますます増えている。では、出生前診断で異常を告げられた妊婦さんや家族は、何を考え、どう決断したのか――NHK取材班が多くの人たちと対話し、そこからみえてきた「納得のいく決断のために必要なこと」をまとめたのが『出生前診断、受けますか? だ。本書に登場するひと組の家族の物語を特別公開する。 ---------- 和歌山県のみかん畑の山のふもとにある一軒家に、宮澤拓也さん・直子さん夫妻は暮らしています。二人とも会社員です。 直子さんの実家に、直子さんの母親の加代子さんと一緒に住んでいます。直子さんの父親は、直子さんが中学生のときに亡くなりました。車で5分ほどのところには、拓也さんの父・寛行さんと母・洋子さ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く