過干渉、身体的・精神的暴力、親の依存症……。複雑な母娘関係を抱えたままようやく自分の人生を踏み出した中高年女性たちが母の介護で再び直面する苦悩、選んだ道は? 親の介護が人生後半の大きな課題になる超高齢社会で、多くの人が問題を抱えがちな母娘の最終章をライターの寺田和代がレポートする。 【表】母娘問題のこれまでの議論の流れ * * * 当事者たちはどんな選択をするのだろう。拙著『きらいな母を看取れますか? 関係がわるい母娘の最終章』(主婦の友社)から二つの事例を紹介しよう。 両親の離婚を機に家族全員で“家族解散”を決めて以来、母の介護や看取りにかかわるつもりはない、と語ってくれたのは大手企業の研究部門で専門職として働くアユミさん(48)だ。 今は夫と高校生の2人の息子と暮らす彼女が子ども時代から苦しめられたのは、社会的にはエリート会社員だった父の暴力とギャンブル依存症、母のアルコール依存症
新型コロナウイルス感染の疑いがある救急患者に対し、大阪府が、簡易検査で感染の有無を確認して搬送先を振り分ける「トリアージ(選別)病院」の運用を試験的に始めたことが13日、府関係者への取材で分かった。搬送時に5カ所以上の病院を「たらい回し」になった患者をいったん受け入れ、陽性か陰性かによって患者を振り分ける。治療の遅れを防ぐとともに、病院側の院内感染のリスクを減らす狙いがある。 【表】各社の医療物資増産などの取り組み 府関係者によると、トリアージ病院は府内数カ所の病院を指定。発熱や肺炎の症状があり、救急搬送の際に5カ所以上の病院で受け入れられなかった患者をいったん受け入れる。 そして、PCR検査の半分以下の2~3時間以内で検査が可能な簡易検査「LAMP(ランプ)法」を使って感染の有無を確認。陽性の場合は新型コロナ患者の受け入れ態勢が整っている病院へ、陰性の場合は一般の病院へと振り分ける。 さ
大阪府は、新型コロナウイルスに感染した疑いのある救急患者の搬送先を迅速に決める「トリアージ病院」を本格的に運用する方針です。 トリアージ病院には、発熱など肺炎の症状を訴え、5ヵ所以上の病院で受け入れを拒否された救急患者が搬送されます。病院ではPCR検査よりも短時間で結果が出る「LAMP法」の検査で、感染の有無を確認し、搬送する病院を振り分けます。大阪府は3日から府内2ヵ所でトリアージ病院を試験的に運用していて、来週には8ヵ所に拡大し、本格化させる方針です。吉村知事は「コロナの受け入れ病院は限りがあるのに、コロナではない患者の場合でも(搬送されれば)病床が埋まってしまう。一旦トリアージ病院に搬送して、迅速に検査をしたい」と話しました。一方で、検査を目的に救急車を呼ぶケースが懸念されていて、府はむやみに救急車を呼ばないでほしいとしています。
80代前半の男性患者。自宅で転倒し、右大腿(だいたい)骨を骨折して入院した。手術をするか、しないかを、本人と家族で話し合い、手術をすることに決めた。しかし、その直後、脱水や腎不全を起こし、全身状態が悪くなってしまった。血圧も低下していたため、ひとまず右大腿骨の手術は延期となった。 その後、回復したので、手術を行うことになった。手術を終えた後、入院直後のように全身状態の悪化も懸念されたため、医師は家族にDNAR(Do Not Attempt Resuscitation:蘇生不要)の話をして、家族からその承諾を得た。手術は無事に行われた。 手術後、一時的に回復傾向はみられたものの、徐々に衰弱していった。食事があまりとれず、血圧は低く、尿量も少ない状況であった。「術後の回復を目指しているのに、この状態はよくない」と考えた担当の看護師が、医師の指示を確認しようとして、同僚の看護師に聞くと、同僚は「
札幌市の介護老人保健施設「茨戸アカシアハイツ」ではクラスターが発生しています。5月14日での感染者は81人。10人が死亡しています。 現在も75人が入所していて、そのうち44人の陽性が判明しています。 現在父親が入所しているという女性に話を聞くことができました。 Q:いまどのようなことを不安に感じている? 父親が茨戸アカシアハイツに入所する女性:「まず、大切なお命を落とされた入所者とご家族関係者に心よりお悔やみ申し上げますとお伝えしたい。残念ながらお亡くなりになった方が出てしまっている場所、陰性の方と入り混じっているという状況は、家族としては『毎日連絡が来るんじゃないか』とびくびくしながら、ただただ祈り続ける事しか、涙することしかできていません」 Q:お父様は今どのような状況? 父親が茨戸アカシアハイツに入所する女性:「陽性という連絡は受けていませんので、陰性なのかなとは思うんですけど…」
子育て世代のがん患者の交流の場などを運営する一般社団法人「キャンサーペアレンツ」の代表理事で、胆管がんをわずらっていた西口洋平さんが8日、40歳で死去した。葬儀・告別式は親族で行った。 【写真】ひとり娘の倖さんと遊ぶ西口洋平さん 2015年、人材会社の営業マンだった35歳のとき、ステージ4の胆管がんで完治は難しいと告げられた。6歳の娘にどう伝えれば良いか悩み、仕事、お金など不安は尽きなかったが、同じ年代や立場の人とつながれず、孤独だった。 翌年4月、インターネット上で子どもを持つがん患者がつながるサイト「キャンサーペアレンツ」を開設。その後、一般社団法人を設立し、抗がん剤などの治療を受けながら、ネット上や催しで交流の場を運営し、会員数は3600人を超えた。SNSなどでも発信をしつつ、企業や研究機関の調査への協力、「治療と仕事の両立」「がん教育」といったテーマでの講演など、活動の幅を広げた。
介護事業者が作る団体が大阪府に対し、介護施設で新型コロナウイルスの感染者が出た場合の支援体制の強化を要望しました。 全国介護事業者連盟は、介護施設にいる高齢者が新型コロナウイルスに感染すると重篤な症状に陥りやすくまた集団感染や死亡するリスクが高くなるとして、検査や入院の受け入れを優先してもらえるように大阪府に求めました。 【全国介護事業者連盟関西支部 永井正史 支部長】 「施設で働いている従業員が高齢化しているので、どちらにも重症化リスク死亡リスクがある。60歳を超えて夜勤をしているスタッフが府下にもたくさんいるので」 また、職員が自宅で家族に感染させないよう、医療従事者と同様に宿泊施設を確保することなども要望しています。
新型コロナウイルスの感染拡大は日本も徐々にピークアウトしてきているように見える。このまま外出自粛が守られて順調に行けば、懸念された医療崩壊もなさそうだ。一方、時々話題に出るのが介護崩壊だ。日本の新型コロナ対策は諸外国に比べ、PCR検査不足の問題をはじめ決して万全なものとはいえない。それでも死亡者が少ない理由は何か。医師(日本内科学会総合内科専門医)であり、かつビジネススクールで教える筆者が、日本の医療・介護制度から、その理由を指摘する。(中央大学大学院戦略経営研究科教授、医師 真野俊樹) 【この記事の画像を見る】 ● 日本は海外に比べ 高齢者施設での死亡者が少ない 「緊急事態宣言」は5月末まで延長されることになったが、日本全国の死亡者数や感染者数は減少傾向にあり、日本も諸外国同様に新型コロナウイルスの感染がピークアウトをしてきたように思える。ここで、なぜ日本で死亡者数がこんなに少なかったの
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く