「がんを抱えて、自分らしく生きる」ということを、患者さんそれぞれが考える必要が出てきていますし、また「がんがあってもなくても、関係なく生きられる社会」を作っていくことがひとりひとりに求められているといえます。 その一方で、いまだ抗がん治療や医療制度に合わせて生きることが当然とされるような場面が多いことも事実です。 がんを抱えて、自分らしく生きるために、医療とどのように付き合っていけばいいのか、タムラさんの事例を通じて考えてみましょう。 ※5月28日に『がんを抱えて、自分らしく生きたい』(PHP研究所)を出版しました。「がんを抱えて自分らしく生きるためには、医師に頼るべきではない」の一文から始まる本書から、特にお伝えしたいエピソードをご紹介します。 幼い子どもを抱え、治らないすい臓がんと診断タムラさんはあるとき、自分の尿の色がかなり濃くなってきていることに気づきました。出産してから2年。ほと
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