厚生労働省「第4回終末期医療に関する意識調査等検討会」から先月リリースされた報告書「人生の最終段階における医療に関する意識調査」を読んでみた。 (参考)第4回終末期医療に関する意識調査等検討会 全体的に興味深い内容だったが、なかでも最大のポイントは報告書のタイトルが示すように「終末期医療」という言葉が「人生の最終段階における医療」に変わった、ということではないだろうか。 「終末期」という言葉は、避けられない死がすぐそこにある、というネガティブなイメージがある。それがたとえ自分のものであっても、愛する家族のものであっても、できれば直視したくない、病院に丸投げしてしまいたい、そう思うかもしれない。 一方、「人生の最終段階」という言葉は「人生の集大成」「人生を完成させる」というポジティブなイメージを感じる。死は確かに遠くない場所にあるが、「死が近づく」のではなく、「今をしっかり生きる」ことを意識