コロナ禍のもとで障がい者、高齢者の命が軽視され、「命の選別」が進んでいる 選別を止め、生きられる社会をつくるために声を上げるふたりの訴え 松下秀雄 朝日新聞山口総局長・前「論座」編集長 新型コロナウイルスの感染者が増え、医療崩壊の危機に瀕しています。だれかの命を救うために、だれかの命を諦める……。そんな「命の選別」が進むことを危惧する古賀典夫さんと鷹林茂男さんにインタビューしました。視覚障がいがあるふたりは、コロナ禍のもとで障がい者や高齢者の命が軽視されていると指摘し、そんな流れを止めるために声を上げています。 古賀典夫(こが・のりお) 1959年生まれ。全盲、あんま鍼灸師。身体や精神に障がいのある人や難病患者らによる「『骨格提言』の完全実現を求める大フォーラム実行委員会」副委員長。「怒っているぞ! 障害者きりすて! 全国ネットワーク」世話人。 鷹林茂男(たかばやし・しげお) 1952年生