コンビニエンスストア大手ファミリーマートの早期退職に応募が殺到している。当初は800人の枠だったが、想定以上の“人気”ぶりに本社は募集期間を当初の2月10日~21日から前倒し、2月3日~7日と期間も短縮した。社員の自由意志による募集のはずが、内部資料では社員を「応募勧奨」や「慰留」など4グループに分類していることも判明。伊藤忠商事出身社員への優遇も目立ち、社員の間で厭世観が広がっている。(フリージャーナリスト 赤石晋一郎) ● 社員に早期退職応募を決心させた ファミマ・澤田社長の年頭挨拶の言葉 1月6日の朝。仕事初めのこの日、コンビニエンスストア大手ファミリーマートの支社(ディストリクト)は騒然とした雰囲気に包まれていた。社員たちの視線の先にあるのはテレビ会議用の大型ビジョン。映像はファミマ本社の大会議室につながり、年頭挨拶をする澤田貴司社長の姿が映し出されていた。 「会社があなたに何をし