少し前の記者の眼でとあるサービスを「専有クラウド」と名付け、ユーザーはサービスを使い続けるメリットがなさそうだと論じた。追加で取材をしたところ、どうやらサービスを運営する事業者にとってもメリットが少なさそうだと分かった。 専有クラウドはデータセンターを持つITサービス企業が運営するサービスで、サーバーを特定の企業が専有して使うクラウドだ。サービス形態はホスティングと同じだが、仮想マシンの性能を後から変更できたり基盤のメンテナンス時にも仮想マシンを止めずに運用ができたりといった使い勝手を強調してクラウドの一種のように呼ぶことが多い。 プライベートクラウドの基盤運用をITサービス企業が担っているとも言えるサービスなので、「ホステッドプライベートクラウド」や「プライベートクラウド・アズ・ア・サービス」といった呼び方もある。 NTTコミュニケーションズや富士通など多くのITサービス企業が運営してい