今週は何かと気ぜわしい。まず月曜、私ごとだが、編集作業に9カ月間を費やしてきた百田尚樹氏の著作『新版 日本国紀』(幻冬舎文庫)のネット書店での予約がスタートした。発売は1カ月後の11月17日なのにもかかわらず、予約開始初日にすでに、ネット書店「アマゾン」の売り上げ総合ランキングで1位に躍り出た。 今回の『新版 日本国紀』は文庫で上下2巻、さらに箱入り豪華装丁の「愛蔵版」という3冊構成で発売されるが、予約開始から丸2日後の20日現在、1位に上巻、2位に下巻、3位に愛蔵版という、「金銀銅」独占状態が48時間続いている。ご予約者の皆さまへの深い感謝とともに、この好調の意味を考えてみた。 『日本国紀』といえば、ご記憶の方も多いと思うが、3年前の11月、『永遠の0』『海賊とよばれた男』(ともに講談社)などの国民的ベストセラーで知られる百田氏が書き下ろした日本の通史である。その編集も私が務めたが、この