新日鐵住金ステンレスは、微量のスズ(Sn)を添加することで耐食性を高めたフェライト系ステンレス鋼の新製品「NSSCFW2」を開発した。ニッケル(Ni)を含まず、クロム(Cr)の添加量も16質量%に抑えながら、広く使われているオーステナイト系ステンレス鋼のSUS304(Cr:18質量%、Ni:8質量%)と同等以上の耐食性を実現した。成形加工性もSUS304と同等だという。NiやCrというレアメタルの含有量がSUS304に比べて約4割少なく、原料コストを削減できる。今後SUS304代替のステンレス鋼として普及を図る考えだ。
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