取材・文 井上久男(ジャーナリスト)/'64年生まれ。大手電機メーカーを経て、'92年に朝日新聞社に入社。経済部で自動車産業や電機産業を担当し、'04年に独立。著書に『日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年』『サイバースパイが日本を破壊する』ほか 一部の投資家が、章男会長に「退場」を求める—5兆円超の利益を叩き出したにもかかわらず、今年のトヨタの株主総会はただならぬ雰囲気だった。前編記事【異変の兆しか…? トヨタ株主が白昼堂々「豊田章男を批判」それに対する章男会長の「驚愕の回答」】より続く。 豊田会長の影響力グループ企業で最大のデンソーでも、豊田会長の影響力が強まっている。'19年から非常勤取締役に就任しており、「いまや豊田会長が実質的な経営トップ」(デンソーOB)と言われるほどだ。 デンソーはかつて、トヨタ以外にも売り先を増やして成長する「メガサプライヤー」を目指していたが、その路線は捨て

