北海道登別市のクマ牧場で飼育されているツキノワグマが、白内障の手術を受けて10年ぶりに視力を取り戻しました。執刀した獣医師によりますと、クマの白内障の手術の成功は世界的にみてもこれまで報告例がないということです。 「ノビタ」は体長1メートル50センチ、20歳の雄で、白内障のために10歳で視力を失ったため、一般に公開されることなく施設の中で飼育されていて、クマ牧場ではことし7月6日、江別市にある酪農学園大学と共同で手術を行いました。 手術は無事成功し、その後、合併症が起きることもなく、順調に視力が回復したため、「ノビタ」は餌をすぐに見つけたり飼育員を目で追ったりできるようになったということです。 「ノビタ」が視力を取り戻したのは10年ぶりで、執刀した獣医師で酪農学園大学の前原誠也准教授によりますと、クマの白内障の手術の成功は世界的にみてもこれまでに報告例がないということです。 のぼりべつクマ