私たちは、様々な刺激を外から受け取っていますが、その87%は視覚によるものだといわれています。2番目に多いのが聴覚で7%です。次いで触覚の3%、嗅覚の2%、味覚の1%ですから、色彩のない世界では、私たちの感じている刺激の大部分が失われます。当然、肉体的、精神的な活動も大きく制限されてしまいます。健常者が目隠しのままで食事をした場合、味覚が鈍化し、食べ物に対する識別能力が大幅に低下します。生のジャガイモをりんごと信じきって美味しそうに食べたという例も報告されています。 料理は見た目で、「色を食べる」ということです。食事の満足度は、食空間70%、食卓25%、皿の料理5%といわれています。これは、カラーコーディネートの理想的な面積比と同じです。ベースカラー(基調色)の食空間は、部屋のしつらえ、飾り物、テーブルクロス、照明等があげられます。サブカラー(副調色)は、テーブルウェア、食器類があげられま