CASE015:自分の命より、母親の命が大事|ケアマネ医師は患者・家族とどう向き合ってきたのか 認知症の介入困難事例アプローチ|西村知香 2021/05/13 西村知香 認知症 介入困難事例 ケアマネ バックナンバーを読む 介護依存という言葉があります。 一種の共依存です。 介護本来の目的は、介護される人がより良い人生を送ることです。 介護依存に陥ると、介護の目的が、介護する人の達成感、満足感などにすり替わってしまいます。 本来相手のためにする介護が、自分のためになってしまうのです。 そしてそれは、ゆっくり起こるので、介護している本人は気がつきません。 CASE 015 88才女性 1年半ぶりの来院 当院の患者数は、1日に30~40人ぐらいです。 新患は、月50人ぐらいです。 毎月通院している人や、2、3カ月に1回の通院でも長く通院している人の顔は覚えていますが、初診時に1、2回受診した後