QUIC(クイック)は、汎用のトランスポート層の通信プロトコルである。GoogleのJim Roskindによって設計され、2012年に実装・デプロイが行われ、実験が広まっていった2013年に公表され[1][2][3]、その後IETFでの標準化が進められた[4]。GoogleのQUICとIETFのQUICと区別して、gQUICとiQUICと呼称することもある[5]。QUICはChromeウェブブラウザからGoogleのサーバーへの全コネクションの半分以上で利用されている[6]。デフォルトでは有効にされていないが、Microsoft Edge[7]、Firefox[8]、Safari[9]でも実装されている。 QUICは、User Datagram Protocol(UDP)上の2つのエンドポイント間の多重化接続の集合体に対応しており、TLS/SSLと同等のセキュリティ保護を提供するだけでな