「量産効果」は、よく耳にする単語ですね。簡単にいえば、スーパーなどで、1個のリンゴを買うよりも、1袋5個入りのリンゴの方が単価は安くなるというのと同じです。例えば、前者のリンゴが150円、後者は5個で500円というような場合です。 さて、その量産効果を図3で求めます。まず、ロット数を求めます。ロット数とは例えば「500個/月」という具合に「1カ月で500個」生産する場合や、部品メーカーに生産を注文するときに「一度の注文で500個製作する」という意味です。先ほどの例に戻れば、ロットとは、「1袋5個入り」の「1袋」に相当します。 図3に戻って、ロット10000個の場合のロット倍率を求めますと、「Log10000=4」ですから、グラフより「0.81」と読み取れます。つまり、ロット1000個の注文時は加工費を「1」とするとロット10000では約2割引の「0.81」となるのです。