スピーカーを選ぶとき、参考になるものがメーカーの宣伝、評論家の感想文しか無いことが多い。試聴できても店頭の環境は自分の部屋と違う。周波数特性(f特)のデータは聴感と一致しないことがある。実際購入し自分の部屋に入れて初めて音がわかる。今までは、それが普通だった。そういう状況を改善するためにToole 博士によって考え出されたのがスピノラマ[3]。 スピノラマとは 今までスピーカーの測定データというと、正面だけのf特しかなかった。室内で聴くスピーカーの音は、正面以外にも反射音が関係するから、正面だけのf特はスピーカーの音を十分表しているとはいえない。 スピノラマは、スピーカーの音質評価に役立つグラフやスコアを出す測定と評価の手法。いろんな角度から測った沢山のデータをもとに計算する。正面以外に反射音や指向性を考慮するので、部屋に入れた時に近い音の評価ができる。 スピノラマの測定方法は、ANSI(