ブックマーク / chikirin.hatenablog.com (5)

  • とある講演会の感想 - Chikirinの日記

    この前とある講演会を聞きにいって、「人生がヒマだとロクなことにならない」、「人生に必要なのは希望とコミュニケーションのふたつ。これがないと厳しいってことだ」と思った。 よく「お金がないから老後が不安」とか言ってる人がいるが、そうじゃないと思う。お金なんかよりコミュニケーションの方がよほど人を救う。忙しければ人は不幸を感じるヒマがない。 時々、“40才近いひきこもりの息子を、70才近い母親が保険の外交や清掃業務に従事して支えている”みたいな話を聞くけど、あれって母親の方も“自立していない息子”のおかげで救われている。毎日やることがあってヒマにならないし、「自分がいないとダメだ」と思える相手がいて、グチや叱責も含めてコミュニケーションが生まれる。 子供が独立し、結婚して孫もできたけど、仕事海外にいてほとんど帰ってこない。母の日と正月など年2回電話があるだけ(花は届くけど)、という状態で毎日一

    とある講演会の感想 - Chikirinの日記
  • 自殺にみる男女格差 - Chikirinの日記

    自殺に関するデータを見ていたら、自殺って男女差がすごく大きいんだと知って驚きました。 下記のグラフは、1978年から2009年まで、過去30年ほどの男女の自殺比率です。縦軸は「人口10万人当たりの自殺者数」で単位は“人”、青線が男性、赤線が女性です。一目で「男性は女性より圧倒的に自殺率が高い」とわかります。男性は女性の倍以上の比率で自殺するのです。 (2009年の自殺者実数では、男性23,472名、女性9,373名の合計32,845名) しかも女性の自殺率は過去30年で、大きく変ってはいません。最近よく「自殺が異常なペースで増えている!」と聞きますが、実際には「日では、男性の自殺が異常なペースで増えている」というべきなのです。男性の自殺率は過去30年で6割増であり、特に1998年くらいからは男性だけ急増しています。*1 「なぜ男性の自殺がこんなに増えているのか」、同じ資料に男女別の自殺理

    自殺にみる男女格差 - Chikirinの日記
  • “失業者”と“人手不足”が併存するわけ - Chikirinの日記

    不況でどんなに失業者が溢れていても、一方には人手不足業界が存在します。だから失業対策の話になるとすぐに「○○分野は人手不足だから、そこで失業者を雇えばいい」という話になります。 けれど実際にはロジックは逆です。 人手不足の市場にはすべて“人手不足である理由”が存在します。それらの市場は、“多くの人を雇用できない理由があるから”、もしくは“継続的な雇用維持が困難だから”、結果として人手不足なのです。 なので、失業者を無理矢理に人手不足市場に就職させても、根問題が残る限り雇用は長くは維持できず、どちらの問題も解決しません。 ★★★ ところで、なぜ多くの失業者がいる一方で“人手不足”の市場があるのでしょう?ここでは、人手不足業界としてよく挙げられる3分野について考えてみます。 (1)外サービス業 (2)医療&介護 (3)農業 それぞれ人手不足の理由を考えてみると (1)外サービス業 熾烈な

    “失業者”と“人手不足”が併存するわけ - Chikirinの日記
  • 変じゃない?“事故米”報道 - Chikirinの日記

    ミニマムアクセス米の“事故米横流し事件”に関する報道にあれこれ違和感を感じるちきりんです。現在マスコミが報道していることは“間違いではない”が、必要な情報をカバーしていないし、大事な点に焦点を合わせてない、と思う。 たとえばこの件でちきりんが知りたいのはこういうことだ。 (1)“基準の2〜6倍のメタミドホス”の意味 こういう報道が多いでしょ。これって“現在の日の規制基準値の○倍”という意味だと思うのだが、日は米に関しては特に基準値が厳しいのではないか、という気がするよね。 そうだとしても、理由はもちろんの安全のためだ!ということなのだろうが、実はこういった農薬基準をすんごく厳しくすることは「海外からの輸入を抑制するために非常に有効な方法」のはず。非関税障壁としても意味がある。 なので、「日の基準の2倍から6倍の農薬残留量」というのが、「世界の他の国では特になんの問題もない量」なのか

    変じゃない?“事故米”報道 - Chikirinの日記
  • 二度目「そんなん言うなら辞めます」 - Chikirinの日記

    福田首相の突然の辞任の件、ニュースやブログでは安倍さん辞任時との比較が多いみたいですね。「二代続けて突然に」みたいな。でも、ちきりんが今回の福田さんの辞任会見を見て思い出したのは安倍さんの辞任ではないです。むしろ福田さんの“前の”辞任の時のことを思い出しました。 この人、小泉政権の時の官房長官だったんです。年金未払い問題で辞任したんですけど、あの時の辞め方と今回の辞め方は全く同じです。同じ人だから当然かもしれないけど。 今回の会見を見てちきりんは思いました。「ああ、この人のこの辞め方二度目だ」と。 前も今回も「もういいです、僕は」っていう辞め方なんだよね。 年金未納問題の嵐が吹き荒れた時いろんな人が辞任したけど、大半の人はなんだかんだ理屈をこねて辞任を渋った。「なんでこんなことで大臣辞めなあかんねん!?」って感じだった。福田さんもそれらの人をかばっていた。ところが、自分の未納問題が文春に載

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