「2.7%」──。これは、アスクルが運営している個人向け通販サイト「LOHACO(ロハコ)」での再配達の比率だ。国内では宅配便全体の約20%が再配達になっていることを考えると、驚異的な数字と言える。 宅配業界では今、再配達が大きな問題になっている。再配達をするために車の運転手の労働時間は年間約1.8億時間も増えている。約9万人に相当する労働力が奪われており、運転手不足の中にあって損失は大きい。配達のたびに車を走らせるので、環境にも負荷がかかる。再配達に伴うCO2排出量の増分は年間約42万tに及ぶ。 アスクルが、再配達の比率を劇的に下げられた秘密は、昨年8月に本格的に開始した商品の受け取りサービス「Happy On Time(ハッピーオンタイム)」にある。ロハコの顧客向けに提供しているもので、購入した商品の配達時間を1時間単位で指定できる。 現在、物流子会社のASKUL LOGIST(アスク
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