ジャック・アタリ著『21世紀の歴史』を読んだ。 ジャック・アタリはフランスを代表する知性の一人であり、本書がフランスでベストセラーとなり、サルコジ大統領は、「アタリ政策委員会」を設置し、21世紀フランスを変革するための政策提言をアタリに依頼した。 戦争に巻き込まれる人々が、その戦争は正義であり必要不可欠であると判断しない限り、そして市民の忠誠心ならびに市民の持つ価値観に対する信念が維持されない限り、いかなる戦争も勝利できない。よって未来の主要な兵器とは、おそらくプロパガンダであり、コミュニケーションであり、脅しであろう(p263-264) 未来の社会・未来の経済はどうなるか? 著者アタリは、21世紀の歴史を、【中心都市】という概念を用い、これまでの歴史を俯瞰する事によって【歴史の法則】を見出し、それを未来に適用している。 【中心都市】とは、市場民主主義の中心地であり、エリートビジネスマン、