中学2年のときにボーカロイドでの楽曲制作を始め、ニコニコ動画を中心に活躍し、2012年に16歳でCDデビューを飾った若き音楽家・椎名もた。それから3年が経ち、20歳を目前に発表される最新作『生きる』は、これまでの人生を振り返り、全13曲にそれぞれサブテーマが設定された濃密なコンセプトアルバムになっている。そこで今回は、アルバムに沿って20年の歩みを振り返り、椎名もたの魅力を改めて検証すると共に、人生の節目を迎えた現在の心境を本人の口からじっくりと語ってもらった。これは「ボーカロイド世代」の一面を切り取った貴重なテキストであり、一人の表現者の成長の記録である。 まんがみたいな、19年間の人生でした 「おさき真っ白、うしろ真っ黒 まんがみたいな、人生でした これからも、これからも」。こんなキャッチコピーが添えられた椎名もたの3作目『生きる』は、3月9日に20歳の誕生日を迎える椎名が、これまでの
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