「ソニーが変わるのは今しかない。社員と本気で一丸となってソニーを変えていく」。ソニーの平井一夫社長は4月12日に開いた経営方針説明会で、喫緊の課題であるエレクトロニクス事業の再建を遂げて成長路線へと転換する決意を語った。「世界中の人に驚きと感動を提供する会社になることがソニーの目指すゴールだ」と強調、「One Sony」を掲げてソニー復活へのののろしを上げた(「ソニー復活を象徴するような製品を」──エレクトロニクス再建への道のりは)。 2日前に2011年度(2012年3月期)の連結最終損益が5200億円の赤字と過去最悪になる見通しを発表したソニー。「CEOとして重く受け止めている。必ずやソニーを変革し、再生させることを決意している」。エンタテインメント事業と金融事業は安定しているものの、ソニーのアイデンティティと言えるエレクトロニクス事業はふるわない。平井社長は「エレクトロニクスの立て直し