とあるWeb制作者向けメールマガジンの制作事例紹介の一文。 クライアントである日建連の担当者は50代男性だったそうですが、コラージュによるクールなデザインを見て一言、「(良さが)わからない。でも、若い世代に向けたサイトなのに、私がわかってしまったらいけないでしょうね」とおっしゃって一発OKが出たそうです。ものづくりの現場を知る人だからこその、素敵な言葉ですよね。感激してしまいました。 いわゆる美談として紹介している意図は汲み取れるのですが、どうも引っかかります。このクライアントは、納品物を自分で評価できないと言ってるわけですよね。良いかどうか分からなくても仕事としてOKになるのなら、何を納品しても良いことになるし、納品物の評価基準なんて最初からない、ということになるんじゃないかと思うわけです。「一発OK」ということは、担当者は(納品物を正当に評価するための)理解に必要な説明を受けるまでもな