【緯度経度】ワシントン・古森義久 だから選挙はおもしろい、ということか。今秋の米国大統領選挙はつい最近まで「共和党候補が乱戦」というのが最大の特徴だったが、いまや民主党現職バラク・オバマ大統領と共和党ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事との一対一の対決の構図がすっかり固まってしまったからだ。 しかも共和党各候補たちが同じ党内同士で激しく醜く戦って、先頭走者のロムニー氏までがさんざんに傷ついて人気を落としたはずなのが、オバマ大統領とまったく同じ支持率という世論調査結果が出たのである。 19日に公表された米紙ニューヨーク・タイムズとCBSニュースの共同調査では、「もし選挙が今日、実施されたらだれに投票するか」という質問にオバマ氏の名をあげた人と、ロムニー氏と答えた人がともに全体の46%という数字が出たというのだ。 また、同じ調査で「経済運営の能力では誰を信頼するか」という問いにロム